日本神経回路学会誌
Online ISSN : 1883-0455
Print ISSN : 1340-766X
18 巻 , 3 号
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巻頭言
解説
  • 佐藤 直行
    2011 年 18 巻 3 号 p. 119-128
    発行日: 2011/09/05
    公開日: 2011/10/28
    ジャーナル フリー
    脳はコンピュータとは異なり,光や音など異なる属性に関する情報処理は別々のハードウェア(脳部位)で並列分散的に処理される.このような構造は予測不能に変化する環境に適応して行動するために必要な構造だと考えられるが,どのようにして個体全体の情報を統合しているのだろうか? この問題を解く手がかりが「神経活動のリズム同期現象」である.リズム同期は多数要素の時空間パターンを自己組織的に生成できるダイナミクスであり,脳の各部で機能的な役割をもつことが明らかになってきた.なかでも領野スケールの同期現象である“脳波”は,脳分散システムにおける情報統合プロセスの理解に役立つ.本稿では神経活動のリズム同期現象とその機能的意義について概説し,脳波の大域脳モデルが脳分散システムの理解への道筋を与えうることを述べる.
  • 中島 敏, 宮崎 淳, 嶋 啓節, 虫明 元
    2011 年 18 巻 3 号 p. 129-134
    発行日: 2011/09/05
    公開日: 2011/10/28
    ジャーナル フリー
    一連の順序動作からなる行動を実行中に外部から何らかの事象が割込んだ場合を考える.日常では,割込みに対応するため,それまで実行中であった行動を保留にし,割込終了後にもとの行動を再開することがよくある.著者らはこの種の二重課題を制御する神経機構を明らかにすべく,ニホンザルに順序動作課題と割込課題から構成された二重課題を訓練した.サルの行動データに基づき,Supervisory Attentional System(SAS)が,順序動作課題·割込課題それぞれを実行する機能単位に対して異なった制御信号を送って二重課題を遂行するモデルを検討した.課題実行中のサルから実際に記録された前頭前野の単一細胞活動をモデルと対応させながら,前頭前野による二重課題の制御機構を考察した.
  • 奥村 哲, 山下 祐一, 岡ノ谷 一夫, 谷 淳
    2011 年 18 巻 3 号 p. 135-146
    発行日: 2011/09/05
    公開日: 2011/10/28
    ジャーナル フリー
    Songbirds have been used widely as model organism for neuroscientists studying complex sequential behaviors and sensory-motor learning. Like human language, acquisition of singing behavior requires certain amount of learning and training in juvenile stage. This review paper focuses on (1) the existence of specialized neuronal circuits for singing behavior and (2) the mechanisms by which neural circuits generate song sequences. Especially, the contributions of NIf, an auditory relay nucleus, are introduced based on biological data and our recent model studies. These findings shall be used in model studies which elucidate some of the most fundamental questions in neuroscience.
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会報
編集後記
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