日本臨床皮膚科医会雑誌
Online ISSN : 1882-272X
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32 巻 , 4 号
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論文
  • 西本 周平, 和田 直子
    2015 年 32 巻 4 号 p. 450-454
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/09/30
    ジャーナル フリー
     34歳女.2年前より右大陰唇に小結節があり徐々に増大した.初診時,右大陰唇から有茎性に隆起して下垂する径10cmの弾性硬で境界明瞭な皮下腫瘤を認め,腫瘤表面に血管怒張が著明で熱感,自発痛を伴った.病理組織学的に腫瘍は細胞密度の高い部分と低い部分が混在し,腫瘍細胞は紡錘形から類円形で異型性はなく,vimentin,desmin, estrogen receptor,progesteron receptor 陽性,α-smooth muscle actin, S100蛋白陰性であった.間質は膠原線維と小血管の増生を認め,ムチンの沈着を認めなかった.Angiomyofibroblastomaと診断した.全身麻酔下に単純摘出術を施行.腫瘍は境界明瞭であったが,腫瘍へ流入する血管が豊富で術中出血量は195 mlだった. Angiomyofibroblastomaは女性外陰部に生じる良性の間葉系腫瘍で,同部位に生じ急速に浸潤性に増大するaggressive angiomyxomaとの鑑別が問題となる.Angiomyofibroblastomaは多くは径5cm以下だが,10cmを超す症例もあり,術中に大量出血を来した報告も散見される.大型のangiomyofibroblastomaでは腫瘍への流入血管が発達していることをを念頭におき出血に注意して手術にあたる必要がある.
  • 加倉井 真樹, 梅本 尚可, 出光 俊郎
    2015 年 32 巻 4 号 p. 455-460
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/09/30
    ジャーナル フリー
     最近2年間(2012年1月~2013年12月)に茨城県西部の一診療所を受診した小児足白癬63例について検討した.年齢は,1歳から12歳(平均年齢7.1歳),男女比は男児39例,女児24例(1.66:1)であった.病型としては,趾間型36例,小水疱型27例で,2例は爪白癬を合併していた.菌種はTrichopyhton rubrum 10例,Trichopyhton mentagrophytes 14例でTR/ TM比は0.71だった.47例中32例(68.1%)は同居家族に足白癬がみられた.再発は4例にみられた.足白癬の罹患率を減らすために,小児期のうちに発見し,同居家族も同時に治療することが重要である.
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