日本臨床皮膚科医会雑誌
Online ISSN : 1882-272X
Print ISSN : 1349-7758
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34 巻 , 3 号
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論文
  • 川北 梨乃, 吉田 哲也, 齊藤 優子, 佐々木 優, 山下 博, 伊東 良晃, 萬 篤憲, 白石 淳一, 福田 知雄
    34 巻 (2017) 3 号 p. 349-354
    公開日: 2018/06/14
    ジャーナル フリー
     77歳女.既往に気管支喘息,慢性閉塞性呼吸障害あり.左外陰部の瘙痒を伴う紅斑,硬結を主訴に当科を受診した.生検組織で,汗腺癌との鑑別を要する腫瘍細胞の真皮全層への浸潤像が認められたが,免疫組織化学的所見GCDFP15+/CK20—および組織中に断頭分泌を示す所見を認めなかったことより,乳房外Paget病の可能性がより高いと考えた.患者が手術を希望せず,合併症も考慮し,放射線治療を選択した.放射線照射後,紅斑と硬結は消失し,臨床的には一旦寛解したが,治療終了7ヶ月後には局所再発を認め,その後の精査で左鼠径部リンパ節にも転移が確認された.患者および家族と十分に相談し,今回は手術を選択した.手術侵襲を出来るだけ少なくするため,ラジオアイソトープを用いたセンチネルリンパ節の局在確認を術前に行い,鼠径リンパ節郭清はセンチネルリンパ節が確認された左側のみとした.術後の画像検査で転移リンパ節の残存が一部疑われたため,同部位に放射線の追加照射を行った.  一般に乳房外Paget病は水平方向に浸潤していく事が多いが,自験例のような垂直に浸潤するタイプの乳房外Paget病では,腫瘍細胞の浸潤が非常に速い速度で進むため,より注意深く再発や転移の有無を観察する必要があると考える.自験例では,術前のラジオアイソトープを用いたセンチネルリンパ節シンチグラフィが術式を決めるのに,また,術中のラジオアイソトープの取り込み部位を確認するガンマプローブ使用がリンパ節郭清に有用であった.
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  • 関口 知佐子, 千見寺 ひろみ, 戸佐 眞弓
    34 巻 (2017) 3 号 p. 355-360
    公開日: 2018/06/14
    ジャーナル フリー
     当院では2000年より一般的な治療に反応しない痤瘡に対しケミカルピーリングを積極的に行ってきた.ケミカルピーリングを施行した231例のうち痤瘡患者は184例で,グリコール酸,サリチル酸によるケミカルピーリングを施行した.そのうち継続施術した165例中57例が著効,81例が有効と判定し,合わせて約84%に効果が認められた.18例に紅斑,乾燥などの副作用が認められたが,その中の半数以上は継続できた.疾患の改善だけでなく,質感の改善などの付加価値もあり,患者の満足度も高く,治療を継続することを希望される患者が多かった.その中でも印象に残る著効例を提示し,長期間の臨床経験から得たケミカルピーリングの有用性,安全性について強調したい.
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  • 飛田 泰斗史, 田蒔 舞子
    34 巻 (2017) 3 号 p. 361-365
    公開日: 2018/06/14
    ジャーナル フリー
     79歳男.体幹・四肢の落屑性紅斑,全身倦怠感,筋力低下を主訴に当科を受診した.血液検査では,CK 13366 U/ℓ, アルドラーゼ 36.0 U/ℓと上昇していた.CTにて肺腫瘍,胸膜転移,縦隔リンパ節転移,肝転移が見られた.針生検にて扁平上皮癌と確定した.筋生検では筋線維への炎症細胞浸潤は見られなかったが,MRI所見から筋炎の存在が示唆された.以上の所見から悪性腫瘍合併皮膚筋炎(dermatomyositis: DM)と診断した.プレドニン60 mg/日より内服開始した.皮疹は改善したが筋力障害は遷延し,嚥下障害も出現した.肺癌に対して化学療法施行するも効果に乏しく,初診から約2ヶ月後,永眠された.本症例は悪性腫瘍合併DMのマーカーである抗TIF1抗体が陽性であった.DMに合併する悪性腫瘍の多くは,DM発症後に発見されているため,抗TIF1抗体測定は悪性腫瘍発症リスクを予測する上で有益である.
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