「生活」という言葉の定義は多義的であるが, 「生活」を, 生命を保つこと, 経済的に生きていけること, および社会的に存在すること, の三つに分けた三分法が妥当な解釈であるとし, 生活の静的な面をとらえた「生活構造」と, 生活の動的な面をとらえた「生活設計」の二つのシステムを中心に生活の事象を掘り下げ, 生活情報との関わり合いを説いた。また生活の事象を四つの観点, すなわち「人びと」, 「企業」, 「研究者」, 「行政」の観点から眺め, それぞれの観点より生活情報を探るとともに, 生活内容の分類例や生活情報の分類例を紹介した。
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