情報管理
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30 巻, 10 号
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JICST創立30周年記念講演
  • 福井 謙一
    1988 年 30 巻 10 号 p. 858-868
    発行日: 1988年
    公開日: 2012/03/23
    ジャーナル フリー
    日本科学技術情報センター創立30周年記念式典における特別講演の収録である。科学技術化社会の発展を考えるうえで, 無限にある科学技術情報の価値を評価・選別し, それらを再構成して活用することが重要である。これは人間性そのものとも関わる問題であり, 私たちは今後, 科学技術化社会の利便を上回る科学倫理を確立しなければならない。具体的には, これまで人間が浪費してきた天然資源を回収し, 再生するような工業化価値を創造し, 偏在化した工業化の恩恵を平等に分配する技術を確立することである。また, 自然界との調和をめざした人類全体としての自己抑制が人類の「自由」を保障するのであり, 人間の脳の良能がその可能性を持っている。
JICST創立30周年記念懸賞論文
「情報管理」創刊30巻記念企画
  • 高石 義一
    1988 年 30 巻 10 号 p. 945-956
    発行日: 1988年
    公開日: 2012/03/23
    ジャーナル フリー
    コンピュータ・プログラムは, 情報産業における知的所有物の典型であり, その法的保護に対する関心が強い。我が国では, プログラムは特殊著作物であるから, その著作権による保護は, 他の一般著作物より制限し, 弱められるべきであるとの見解が強い。本稿では, この特殊著作物論に対する理論的・実務的側面からの批判を行い, 著作権による保護の妥当性を論じている。著作権による保護は, 過去の豊富な先例を活用でき, プログラムの法的保護に関する個々の問題は, 著作権法の一般原理と過去の先例を活用することにより, 現実的で妥当な解決が得られる。インタフェイスやプログラムの構造・順序・構成の保護も, かかる観点から検討さるべきである。
ミニ・シリーズ
  • (13)CD-ROMによる有機合成研究開発支援システム CORES
    小川 恵司
    1988 年 30 巻 10 号 p. 957-966
    発行日: 1988年
    公開日: 2012/03/23
    ジャーナル フリー
    凸版印刷(株)は, CTS (コンピュータ漢字情報処理システム) のパイオニアとして20年来培ってきたノウハウを基に, 情報のマルチメディア展開を図っており, CD-ROMについても, その企画設計からデータの入力・加工まで, 積極的に取り組んでいる。今般, 分子設計研究会の企画のもとに, 有機合成分野の研究開発の支援を目的としたCD-ROMシステムを開発した。このシステムは有機合成のバイブルとも言われる『Organic Syntheses』を中心に構築されている。本稿では, ファイル構造や検索の核となるインデックスの構造, さらに検索処理の流れや編集作業などを中心に, その概要について述べた。
  • (14)CD-ROMによる高分子材料データベース CAPDAS
    藤原 譲
    1988 年 30 巻 10 号 p. 967-978
    発行日: 1988年
    公開日: 2012/03/23
    ジャーナル フリー
    (財)高分子素材センター (JHPC) では, 高分子材料に関するデータベースについて具体的にユーザニーズを調査するために, カタログ情報を中心としたCD-ROM利用によるデータベースシステムを試作した。本稿ではこのデータベースシステム「CAPDAS」の目的, 特徴, システム構成, データの種類のほか, 実際の表示画面を例示して具体的な検索手順などについて述べた。CD-ROM内には文字情報の他に, フルカラーの画像情報も試みに入れた。最後に, このテスト版に対するユーザの評価およびレベルアップするに当たっての課題などについて言及する。
専門講座
  • 〔第10回〕事例/東北金属工業
    出崎 恭子, 佐伯 慎
    1988 年 30 巻 10 号 p. 979-993
    発行日: 1988年
    公開日: 2012/03/23
    ジャーナル フリー
    高度情報化の進展に伴い, 企業内での情報管理強化の必要性が増大している。これに対応するため, 東北金属工業では社内に蓄積される特許情報および技術情報等のデータベース化を進めてきた。一つは汎用コンピュータによる社内特許情報管理システムTOPICSであり, もう一つはパーソナルコンピュータと汎用リレーショナルデータベースソフトを用いた経営・技術情報管理システムTOMATISである。これらのシステムは社内外で発生した特許・技術管理情報を少人数, 低コストでデータベース化し, 幅広い情報を全社に提供することを目的としている。本稿ではこれらの二つのシステムの概要, 活用状況を紹介する。
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