研究開発の究極の目的はヒット商品を生み出すことである。このためには,いろいろな情報が利用されるが,3C時代(Color TV,Car Cooler)から3I時代(Identity,Imagination,Innovation)へと研究環境が変化しているとき,技術,市場,シーズ,ニーズのみならず価値観,人の行動,時代の流れなど,人の感性まで取り入れた情報の活用が必要で,多面的な情報の中からコンセプトを創造し,テーマを設定してブレークスルーへとつなげることが大切である。開発された商品は,特許によって市場での優位性が保たれる。反面,特許情報は開発された技術の詳細を表すものとして価値が高く,研究者にとって見逃せない有用なものである。また,パテントマップに加工することによって技術動向,企業動向などの知見を得ることができ,研究開発にとって欠かせない情報である。
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