情報の電子化が広範に行われるにつれて,データベースを一般ユーザが容易に検索可能なものとすることが求められている。米国では「概念検索」と呼ばれるキーワードの相互の関連性と相対的重要性を基準として,フルテキスト・データベース中から目的とする文書を高い効率で検索するシステムの実用化が進んでいる。グラフィカル・ユーザ・インタフェースを通じて一般ユーザが自由に概念を表すキーワードのセットを作成できることで評価の高いVERITY INC. のTOPICシステム,Individual Inc. のSMARTシステムを例として概念検索システムの実例を紹介し,あわせてオブジェクト指向技術を利用した日本語化の方策についても検討する。
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