情報管理
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35 巻, 8 号
選択された号の論文の13件中1~13を表示しています
放談会
  • 高橋 晴子
    1992 年 35 巻 8 号 p. 665-674
    発行日: 1992/11/01
    公開日: 2008/05/30
    ジャーナル フリー
    服装専門データベース「民博コスチュームデータベース<略称MCD>」の概要を紹介する。とくに, データ加工のための服装専門分類表および身装概念コード表 (シソーラス) の作成過程と問題点について述べる。分類表は, 生産から消費への流れを表す面と, 衣服, あるいは関連品それ自体を表す面の 2面からなるファセット分類である。身装概念コード表は, 服装専門分類表に基づき, 優先語を選ばす同類語をコード化した体系表示である。文献·画像資料のデータ加工については, この分類表とコード表の共有は可能であるが, 標本資料については, 分析の観点が異なることから, 標本独自のシソーラスに依っている。
  • 羽原 隆司
    1992 年 35 巻 8 号 p. 675-688
    発行日: 1992/11/01
    公開日: 2008/05/30
    ジャーナル フリー
    日本経済新聞社は, 日本科学技術情報センター(JICST)と協力して, 10月から日経産業新聞ファイル(NIKKEI-TEC)を提供している。ビジネスに直結した産業·企業情報を大量·詳細に提供する新聞記事全文サービスは, JOISサービスで初めての試みである。キーワード体系は, 新聞特有の記事分類やコラムをはじめとして多彩な用語が付与されている。ここでは, 記事データベース作成過程, 日経産業新聞ファイルの特徴, サービス内容, キーワード体系, シソーラス体系を中心にキーワード付与の頻度リストや実際の利用例を紹介する。
  • 坂本 正
    1992 年 35 巻 8 号 p. 689-700
    発行日: 1992/11/01
    公開日: 2008/05/30
    ジャーナル フリー
    (株)四国総合研究所では,研究開発の高度化·迅速化·効率化の実現と,研究員が研究開発に専念できる環境作りを目指して,技術計算·データ処理や技術情報管理の直接的な支援はもとより,研究開発の業務の流れに沿って計画·実施·評価の各ステップで研究所の管理·運営業務をトータルにサポートするシステムを構築した。このシステムは研究員が利用しやすいシステム環境を整備するとともに所属や権限に応じた処理メニューの提供などの利便性の向上を実現している。システムの開発にはパッケージソフトや高生産性ツールを採用するとともに,各種の自動化システムを導入してシステム開発と運用の効率化を図っている。
  • アンルウ, ベティ:著, 小野寺 夏生:訳
    1992 年 35 巻 8 号 p. 701-706
    発行日: 1992/11/01
    公開日: 2008/05/30
    ジャーナル フリー
    二次情報出版者は,一次出版者とユーザの間で独自の情報製品を創作するため,両方の側と著作権問題への対応を迫られる。一次出版者との間では,二次出版物への抄録の利用または自らの作成が主要な論点である。各国の法令や判例,米国における「公正利用」の概念を考察し,指示抄録は著作権侵害には当たらないと主張する。二次出版者とユーザの間での主要な問題は,データベースの著作権性とその利用条件である。データベースはその編集における創作性により著作権を主張し得るが,ユーザの利用形態のどこまでが公正利用であるかについて明確な解釈はない。非現実的な厳しい利用条件の設定は時代遅れになりつつある。
講座
  • 情報利用と著作権問題
    神尾 達夫
    1992 年 35 巻 8 号 p. 707-719
    発行日: 1992/11/01
    公開日: 2008/05/30
    ジャーナル フリー
    情報管理や情報の利用面で著作権法は最も身近な法律である。著作者はこの法律で著作者人格権と著作権を保護されている。著作権制度をよく理解し,情報の利用に当たって権利侵害をしないように留意しなければならない。一方,同法は利用者の利益のために著作権を制限し,著作物を自由に利用できる場合も規定しているが,企業などにおける著作物の複製は自由利用の範囲を超えており,この問題を現実的に解決するため,日本複写権センターが発足した。また,87年にはデータベースが著作物と認められたが,データベースにかかわる著作権処理は,さまざまな問題を残している。
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