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37 巻, 9 号
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講演
  • ブリンドリー, リン J.:著, 永田 治樹:訳
    1994 年 37 巻 9 号 p. 745-753
    発行日: 1994/12/01
    公開日: 2008/05/30
    ジャーナル フリー
    英国では高等教育財政審議組織により, 大学の図書館·情報施設に関する見直し調査が行われ, 1993年12月成果として「フォレット·レポート」が刊行された。パーリー·レポート以来のこのレポートは, 高等教育の拡大や情報技術の発展により急速に変わりつつある状況における図書館に注目する。これらの変化の要因は, 大学図書館のあり方にいくつもの問題を提起しているのである。本講演では, まず調査の動因, またレポートの主要な結論にふれた後, フォレット·レポートがまとめた高等教育機関における情報流通のための新たな方策を概観する。すなわちネットワーク利用, 情報のディジタル化, オンデマンド出版, 電子雑誌, データベース政策, あるいは教育訓練などである。これらは, 今後3年間に約2千万ポンドが授入される「ディジタル·ライブラリー」計画を実現するための構成要素となるものである。
  • グッド, メアリ
    1994 年 37 巻 9 号 p. 754-758
    発行日: 1994/12/01
    公開日: 2008/05/30
    ジャーナル フリー
    本稿は, 1994年7月に米国ボストン市で開催された第4回日本情報普及説明会におけるメアリ·グッド米国商務省次官の基調講演の内容を収録したものである。米国政府は産業界に対し, 日本の科学技術情報に注目することの必要性を説くとともに, 日本情報へのアクセスを容易にするために, 商務省の日本技術プログラム課 (Japan Technology Program)と国立技術情報サービス (NTIS)のもとで様々な活動を行っている。本稿では, その活動内容について述べると共に, ここ数年米国産業界で日本の科学技術情報への関心が高まり, 科学者·技術者が日本語を学び始めたこと等環境の変化に触れ, JICSTと米国商務省が設立を計画している機械翻訳センターや, 日本の科学技術庁による研究情報ネットワークの整備計画への期待を述べる。
  • —病院図書室ネットワークによる全国アンケート調査の分析—
    山室 真知子, 野原 千鶴, 飯田 育子
    1994 年 37 巻 9 号 p. 759-770
    発行日: 1994/12/01
    公開日: 2008/05/30
    ジャーナル フリー
    大学や病院の多くの医師は, これまで慣例のように文献検索, 文献の入手および学会等のスライド作成などを, 製薬企業の医薬情報担当者 (MR)のサービスに依存してきた。このサービスが平成5年 (1993) 4月より, 製薬会社242社が加盟する「医療用医薬品製造業公正取引協議会 (公取協)」が定めるサービス提供の制限を超えるものとして, そのサービスの自粛が行われた。その結果, 多くの病院図書室ではオンライン検索の端末機やCD-ROMによるコンピュータ検索が新たに導入され, 文献入手の依頼が集中することとなり業務上大きな戸惑いがみられた。その状況を把握すべくアンケート調査を行い, 262機関より回答が得られたので報告する。
  • 曹 錦丹
    1994 年 37 巻 9 号 p. 771-777
    発行日: 1994/12/01
    公開日: 2008/05/30
    ジャーナル フリー
    中華人民共和国 (中国)は現在, 高いスピードで発展している。一方, 近代化に伴って出現した環境問題がもたらす生態系への影響は, 日増しに深刻になった。そこで, 1989年から1993年の5年間を対象に, 中国著者の発表した2,265件の環境科学文献をMEDLINEデータベースから抽出し, 計量文献学的アプローチを通して, 中国の環境科学の研究動向と, 中心的な雑誌, 機関の識別を試みた。これによって, 中国における環境科学領域の研究活動の現状が明らかになった。
  • 第3回 1870年代の世界と科学技術—岩倉使節団が見た欧米の科学技術事情— (1)
    有本 建男
    1994 年 37 巻 9 号 p. 778-797
    発行日: 1994/12/01
    公開日: 2008/05/30
    ジャーナル フリー
    明治政府は, 維新後早々に, 岩倉具視を団長とする大型使節団を, 欧米に派遣しアメリカ, イギリス, フランス, ドイツ等の先進国の政治, 経済, 科学技術について調査を行った。当時1870年代は, 世界的に見て, 科学技術の活動の中心が, イギリスやフランスから新興国ドイツ, アメリカヘ移りつつあった。このような過渡期の科学技術の事情を直接見ることができた使節団の報告は, その後の日本の近代科学技術の導入に大きな影響を与えた。
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