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41 巻, 2 号
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報告
  • 大洞 正量
    1998 年 41 巻 2 号 p. 83-92
    発行日: 1998年
    公開日: 2001/04/01
    ジャーナル フリー
    石油精製業の製油所では,これまで運転と結び付いた「データ」を効率的に活用する情報システムの導入を積極的に進めてきたが,ドキュメントに基づいたスタッフ業務については,「非定型業務」として業務改革・効率化の対象外となっていた。筆者らは,製油所スタッフによる大規模な業務の遂行に対し,ドキュメント情報の流れを関連付けることにより,業務の定型・標準化を行い,この結果を業務情報システム化する技術を開発した。多数の部署や担当者が関係する製油所基幹業務を分析・再設計し,この結果を階層型の業務プロセスフロー化することで,業務ノウハウ,情報および進捗を共有化可能とするシステム開発の取り組み内容について報告する。
論文
  • 荒木 啓介
    1998 年 41 巻 2 号 p. 93-105
    発行日: 1998年
    公開日: 2001/04/01
    ジャーナル フリー
    米国の情報・計算機関係の学会で10年以上にわたって繰り広げられてきた,データベースの全文サーチ方式の是非についての実験研究および論争を,その主要な六つの論文を中心に,時系列的にフォローし,論点,論争の推移,結論を探った。全文サーチを是とする立場の論拠は非常に小規模なデータベースでの実験に基づいているが,人手をかけたインデクシングも大同小異で,コスト的に機械的な方式が有利と説く。非とする立場は,かなりの大規模データに基づき,再現率平均20%で,全文サーチ方式は弾劾の対象であると注意を喚起している。息詰まる論争の経緯も興味あるが,過去の情報システムの評価実験についても,方法的な問題性が指摘され,新たな研究法の提案もなされている。
紹介
  • ―WWWブラウザを利用した金属組織写真の表示―
    長橋 一彦, 飯島 邦男, 青柳 雄大, 村田 正治, 田中 秀雄
    1998 年 41 巻 2 号 p. 106-114
    発行日: 1998年
    公開日: 2001/04/01
    ジャーナル フリー
    JST研究基盤情報部では,科学技術庁金属材料技術研究所(NRIM)との共同研究としてクリープ組織画像データベースを開発している。NRIMではステンレス鋼を含む金属材料を対象として長時間のクリープ試験を実施しており,試験データの採取とともに試験材の組織写真を撮影している。本データベースは,ここで取得された代表的な組織写真とその試験データをWWWブラウザを利用して検索・表示できることを特徴としている。写真表示機能としては,スケールおよび荷重方向のオーバーレイ機能,拡大/縮小機能を有している。加えて,解析図表示機能,他のデータベースとのリンク機能により関連する情報を参照することができる。
講座
  • シングルソース・マルチユースの試み―DATAPALの実例より
    鈴木 正則
    1998 年 41 巻 2 号 p. 115-124
    発行日: 1998年
    公開日: 2001/04/01
    ジャーナル フリー
    「必要最小にして十分な情報・時事用語を収録したコンパクトな年刊事典」を基本コンセプトに発刊されて10年。いま,DATAPALはその姿を大きく変えつつある。鞄に入るデータベース書籍を目指してきたDATAPALだが,いまや書籍のみならず,電子ブック,CD―ROM,さらにはインターネットにまで展開され,多様化する読者のニーズに応えて進化を続けているのである。その進化の根底にあるのは,「シングルソース・マルチユース」の考え方。ディジタル時代の出版の新しい形を追求しようという試みの一つといっていいだろう。本稿では,こうしたシングルソース・マルチユースを実現するための方法論を,DATAPALを例に検証する。
ミニ・シリーズ
  • Nativeに通じる英文
    栗原 信鉉
    1998 年 41 巻 2 号 p. 125-131
    発行日: 1998年
    公開日: 2001/04/01
    ジャーナル フリー
    海外論文投稿あるいは研究発表時に必須な英語論文の作成上の重要点を5回に分けて解説する。情報技術分野を中心として,実務書簡,学術論文,特許明細書等から例文を取り上げ,日本人研究者に共通する英語のクセや表現の誤りを示し,対策のポイントを説明する。これからどのような英語表現が説得力のある論文を完成するのに役立つかを考える。また,一般の文法書では述べられていない,英語(構造的言語)と日本語(非構造的言語)との相違から生じる論旨の流れの問題,発想の違いも取り上げ,英文における自然な論理展開がどのように研究論文の内容に影響するかも考える。
科学技術の体制を築いた人々
キーワード設定の現場から
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