情報管理
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45 巻, 9 号
選択された号の論文の17件中1~17を表示しています
解説
  • 角田 芳末
    原稿種別: 研究論文
    専門分野: 情報学
    2002 年 45 巻 9 号 p. 601-607
    発行日: 2002年
    公開日: 2002/12/01
    ジャーナル フリー
    特許法は過去頻繁に改正がなされ,ユーザのニーズに対応してきた。今回の法改正もその一環であり,社会のIT化に対応した改正を主眼としたものである。特許庁は,2001年1月10日以降の出願に対して,審査基準を改訂することで,請求項にプログラムという記載を物の発明として記載できるとした。今回の発明の実施規定の改正はこの点を法律的に明確化するものである。また,IT化に対応して特許権者の利益を強く保護するために,間接侵害規定に従来の客観的要件に加えて主観的要件を追加する改正を行った。さらに,審査処理促進にユーザの協力を仰ぐために先行技術文献情報の開示を義務化する改正を行った。
  • 丹羽 由一
    原稿種別: 研究論文
    専門分野: 情報学
    2002 年 45 巻 9 号 p. 608-612
    発行日: 2002年
    公開日: 2002/12/01
    ジャーナル フリー
    オーストラリアは世界有数のIT先進国として知られているが,それは「電子政府」に象徴されるように,ITの利用面に限られている。他方,産業面は意外に立ち遅れており,日米やアジアからの輸入品に依存しているのが実情である。この点は政府も十分に認識しており,IT産業育成のために有形無形の施策が数多く打ち出されている。特に人材育成面では慢性的なIT技術者不足を解消すべく,大学のIT関連学部の定員増や,IT専門学校の拡充などが進められる一方,「オーストラリア版シリコンバレー計画」と称される産官学連携プロジェクトも動き出し,先端的IT人材育成の拠点として期待が高まっている。
  • ―S・F・XとOpenURL―
    増田 豊
    原稿種別: 研究論文
    専門分野: 情報学
    2002 年 45 巻 9 号 p. 613-620
    発行日: 2002年
    公開日: 2002/12/01
    ジャーナル フリー
    Webベースの学術出版チャネルが拡大する中で,利用者を最適な情報資源へ誘導することは電子図書館に求められる機能になりつつある。本稿では,柔軟で発展性のある方法で状況に応じたリンキングを実現するS・F・Xにフォーカスを当て,誕生の背景,従来のリンキングとの違い,システム構成と今後の学術リンキングの課題,CrossRefとの関係について概説する。また,S・F・X開発の過程で生まれ,Webベースのオープンリンキングを実現するためのメタデータや識別子の事実上の標準となっているOpenURLについても仕様とNISO Committee AXにおける標準化の現状などを含めて紹介する。
  • ―生物,化学,医学の視点で―
    児嶋 紀子
    原稿種別: 研究論文
    専門分野: 情報学
    2002 年 45 巻 9 号 p. 621-629
    発行日: 2002年
    公開日: 2002/12/01
    ジャーナル フリー
    インターネットの普及とともに,雑誌の電子ジャーナル化やデータベースの多機能化など,情報サービスの充実は目覚ましい。本稿では,研究者がデスクトップからできることの糸口として,情報への入口である学術ポータルを紹介する。まずポータルに求められる要件を定義し,学術ポータルが提供すべき情報として,特に文献情報を取り上げる。文献情報の提供にあたって欠かせない全文リンクや速報機能などの特長と具体例に触れてから,各ポータルの紹介に移る。各種出版社のポータル提供における試みや二次情報サービスの機能強化の傾向など,海外および日本の現状を広範に扱う。
紹介
  • ―専門図書館での経験断片―
    藤井 肇男
    原稿種別: 研究論文
    専門分野: 情報学
    2002 年 45 巻 9 号 p. 630-635
    発行日: 2002年
    公開日: 2002/12/01
    ジャーナル フリー
    筆者は2002年8月までの間,社団法人土木学会附属土木図書館で,工学分野ではその歴史が最も古い「土木」(Civil Engineering)分野の「情報」を扱う仕事をしてきた。専門図書館は「なんでも屋」で「汗をかくことがない」と務まらないが,それゆえに「人を助け,人に助けられる」人的関係が構築され,それが「財産」としてきわめて強く生きてくる世界である。資料を「使いこなし」,「目利きをし」,さらに「膨らませる」のが専門図書館の仕事である。それができるのはコンピュータの「力」ではなく,やはり「人」である。「調べることが好き」で,「好奇心を持って楽しみながら」仕事をしてきた個人的で独断的な体験談である。
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