法政大学では,専門職大学院の制度の発足に伴って,イノベーション・マネジメント研究科を2004年に設置した。本稿では,その中のコースのひとつであるMBIT(Master of Business Information Technology)について述べる。イノベーション・マネジメント研究科の目的は,イノベーションが起こせるようにマネジメントすることであるが,MBITコースでは,情報技術に重点を置いている。MBITコースに設置された科目は,プログラミングに関する概念,革新的なソフトウエアを生み出す方法,大規模で複雑なシステムの開発に対する考え方の3つに類別される。これらの類別を横断する重要な考え方はオブジェクト指向であり,重要な技術的な流れはオープンソースソフトウエアである。