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47 巻, 5 号
選択された号の論文の15件中1~15を表示しています
  • -第1回:台湾 CONCERTについて-
    KE Hao-Ren:著, 澤田 裕子:訳
    2004 年 47 巻 5 号 p. 305-314
    発行日: 2004年
    公開日: 2004/08/01
    ジャーナル フリー
    費用効果的な方法での図書館資源の共有は,図書館利用者によりよいサービスを提供するだけでなく図書館運営の効率を高め,資源の有効活用につながる。1990年代中ごろから,台湾では図書館コンソーシアムを組織するという挑戦が生まれた。行政院国家科学委員会(NSC)の管轄下にある科学技術資料中心(STIC)は1998年にコンソーシアムCONCERTを組織する決定を下し,以来コンソーシアムの管理運営を行っている。CONCERTの核心的なプログラムは海外電子資源の提供で,これには書誌データベース,全文データベース,電子ジャーナル,参考データベースなどが対象となる。本記事では,CONCERTのライセンシングモデル,対象となる電子資料の選定方針,CONCERT対象電子資源の評価,データベースのアクセス方法,CONCERT運営の資金と管理,などについて紹介する。CONCERTに参加する機関相互の協力,管理システムの開発,ライブラリアンの研修,参加機関相互利益の戦略などにも言及する。
  • 越山 素裕
    2004 年 47 巻 5 号 p. 315-320
    発行日: 2004年
    公開日: 2004/08/01
    ジャーナル フリー
    ITを活用した業務改善が叫ばれて久しいが,企業のライブラリーで実践しているところは少ない。ITを活用した業務改善は,ただ単に既存の仕組みをIT活用して省力化するだけでなく,仕組み自体の見直しを含めて検討することが重要な事項である。インターネットホームページでは多数の情報が発信されている。ライブラリー不要論を唱える有識者も出ている。このような現状を踏まえ,21世紀のライブラリーに求められる機能を,人,情報,空間の3つに分けてそれぞれどのような機能が必要なのかを考察している。
  • 段木 亮一
    2004 年 47 巻 5 号 p. 321-337
    発行日: 2004年
    公開日: 2004/08/01
    ジャーナル フリー
    本稿は,2回にわたりオープンソースの実践的導入とその展開方法について解説している。前編(Vol.46, No.12, p.785-796)は,採用が活発になりつつあるオープンソースを概観し,導入の利点,また注意すべき点に触れ,各種サーバの構築方法について解説し,当社の新ネットワーク/サーバ群設計・構築事例をベースに,インターネット向け,および複数拠点間通信を含むイントラネット向けサービス・サーバ群の構築手順を紹介した。後編は,パッケージ導入・活用から独自システム開発に目を向ける。まず,一般的なLAPPシステム開発に必要なパッケージ群の導入とそれらの環境設定,アプリケーション開発環境の整備と履歴管理方法を取り上げ,そして具体的な独自開発アプリケーションとして,経営サポート手法のひとつとして注目されるナレッジ・マネジメント・システムを紹介する。
紹介
  • -検索システムの開発とWebアーカイブ構築-
    佐藤 勉, 林 賢紀
    2004 年 47 巻 5 号 p. 338-347
    発行日: 2004年
    公開日: 2004/08/01
    ジャーナル フリー
    農林水産研究情報センターにおいては,年々増加するWeb上の農林水産関連の情報資源に対し効率的なアクセスを可能とするため,また農林水産省試験研究機関等で発信する研究成果などの情報について,誰でも容易にアクセスできるよう,農林水産研究情報に特化した検索システムや,これらの情報を整理したディレクトリシステムを開発し,運用している。また,消失しやすいWeb上の情報を保存することで,永続的なアクセスを確保し価値の高いデータや研究成果を安定して提供するため,Webアーカイブの構築を行っている。
連載講座:企業活動と知的財産制度-知的財産制度の現状と活用状況-
  • 新井 規之
    2004 年 47 巻 5 号 p. 348-357
    発行日: 2004年
    公開日: 2004/08/01
    ジャーナル フリー
    わが国の経済・社会の活性化のため「知的財産立国」の実現が求められている。特に国立大学の法人化により,大学もある種の企業体としての振る舞いが期待されており,大学の知の技術移転に注目が高まっている。独立行政法人 科学技術振興機構(JST)では,昭和36年より技術移転事業を行っている。技術移転における最も基本的な事項は知的財産の権利化であるが,大学の発明は一般の企業におけるそれとは異なる点が多く,権利化には独特のノウハウが必要である。本稿では特許化フェーズにポイントを絞り,JSTのこれまでの経験を活かした支援策について紹介するとともに,大学の発明に特有な事項について今後の課題を含めて考察する。
視点
情報と規範
アメリカ図書館報告
情報サービス・製品紹介
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