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47 巻, 9 号
選択された号の論文の17件中1~17を表示しています
講演
インタビュー
  • ターナー, ロロ:著, 高木 和子:訳
    2004 年 47 巻 9 号 p. 600-609
    発行日: 2004年
    公開日: 2004/12/01
    ジャーナル フリー
    従来的に購読代理店で代表される仲介業者(インターメディアリー)は,出版社と図書館の双方に役立つ場合のみサービスを提供できる。そして,出版の形態も従来的な印刷媒体から電子媒体にと変化し,インターネット上での情報提供も促進されている。特にジャーナル資料の入手とアクセスは従来の冊子体のみの時代に比べ,そのビジネスおよび市場がはるかに複雑になっている。こういった状況下で,インターメディアリーは多くのチャレンジに直面している。インターメデイアリーは自らのサービスの価値を実証し,市場によりよく適応するサービスの展開が求められる。本題を説明するうえで,本記事はインターメディアリーが遂行する購入,アクセス,アグリゲーション,雑誌記事の提供にかかわる職務,ジャーナルの市場,インターメディアリーの価値,ジャーナルの新価格決定モデル,オープンアクセスジャーナルのビジネスモデル,オープンアクセス機関レポジトリ,インターネット上に登場しているgoogleのような根本的に新しい形態のインターメディアリーについて述べる。
  • 田中 功
    2004 年 47 巻 9 号 p. 610-615
    発行日: 2004年
    公開日: 2004/12/01
    ジャーナル フリー
    図書館利用教育や情報リテラシー教育などを通して大学図書館は情報活用支援を行ってきた。近年インターネットの普及やデジタル情報の増加などにより,各種の図書館とも利用者の情報活用に対する支援は今まで以上に必要になってきている。このような状況に対して図書館が利用者に情報活用を支援する新たな動きが見られる。ここでは情報活用という視点からそれを支援する図書館などの試みについて紹介した。高等学校の教科「情報」に盛り込まれた情報活用の内容,公共図書館が行うビジネス支援,大学図書館のe-ラーニング,大学図書館や公共図書館が市民を対象とした情報活用講座などを解説した。
  • 時実 象一
    2004 年 47 巻 9 号 p. 616-624
    発行日: 2004年
    公開日: 2004/12/01
    ジャーナル フリー
    オープンアクセスの歴史的経緯を中心に,その背景と論争点を明らかにした。オープンアクセスの運動は商業出版社の寡占化と学術雑誌価格高騰に対抗する対策として出現した。オープンアクセスには投稿料モデルに立脚したBioMed CentralやPublic Library of Scienceのようなオープンアクセス雑誌の発行と,他の学術雑誌に発行された論文を大学や研究所のサイトで公開する機関レポジトリの2種類がある。前者については最近商業出版社その他でOpen Access Optionとして追随する動きがある。後者は技術的にはOpen Access Initiativeを基礎としている。最近,英国下院の科学技術委員会,米国下院歳出委員会が相次いで機関レポジトリを推進する勧告を出したことにより,この運動は新しい段階に入った。米国下院歳出委員会は米国国立衛生研究所(NIH)が資金援助した研究の成果物を国立医学図書館(NLM)のPubMed Centralに搭載することを勧告している。
連載講座:社会人が学べる大学院・スキルアップ教育
  • :新たなイノベーションを推進するMOT人材の育成
    松本 毅
    2004 年 47 巻 9 号 p. 625-634
    発行日: 2004年
    公開日: 2004/12/01
    ジャーナル フリー
    アイさぽーとMOTスクールが目指しているのは,欧米ビジネススクールの長所を取り入れつつ日本企業のニーズに合った「欧米に負けない」MOT教育である。
    1年間80回(200時間)の講義で体系的教育プログラムを実施している。講師陣は,理論的分析,ケーススタデイ・デイスカッションの両方を教育でき,ティーチングスキルはもちろんのこと,サイエンスという視点からMOTを評価し,方法論を提示できる理論的能力を持った専門家を採用している。また,カリキュラムのコーディネート,MOTプログラム企画・運営・ディレクションなどを統括するスクールディレクターという専任ポジションを配置していることを特徴としている。
    「技術」から利益を創出する人材育成を目指した「カリキュラム」は,企業ニーズを重視した実践的なものをそろえ,タイムリーに特別講義を実施し,ニーズの高いテーマを追求するなど柔軟なカリキュラム編成としている。
視点
情報と規範
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講演紹介
エラータ
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