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50 巻, 6 号
選択された号の論文の17件中1~17を表示しています
講演
  • 第2回:バイオ特許の情報化とその限界
    田村 善之
    2007 年 50 巻 6 号 p. 317-321
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/09/01
    ジャーナル フリー
    前回は,バイオテクノロジー関連発明の特許の保護に関しては,どの程度,技術開発が具体化すれば特許を認めてよいのかということが問題とされていることを紹介した。検討に際しては,バイオテクノロジーの開発に関しては,上流のベンチャーと下流の製薬メーカーの分業体制に着目することが肝要である。仮に,そのような分業体制が確立しているのだとすれば,上流と下流の双方に,適度の開発のインセンティブを与えるために,一般に上流から下流に受け渡されている程度の技術開発の段階で特許権を認めることにしたほうがよいであろう。
  • クレイネス スティーブン, ケンパー ブライアン, 郭 維森, 中村 豊
    2007 年 50 巻 6 号 p. 322-342
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/09/01
    ジャーナル フリー
    EKOSS(オントロジーに基づく,専門知識セマンティック検索)は,セマンティックWebの技術を応用して,学術知識を共有するために開発された。記述論理に基づくオントロジーを用いて,コンピュータが意味論的に処理できるセマンティック記述を科学研究者自ら作成し,論文,データベースなどの知識リソースに付与し公表する環境が,EKOSSのWebサイトによって提供される。そして,そのセマンティック記述に対して論理的推論に基づく推論を適用することにより,EKOSSのセマンティック検索システムは,学術知識を探すユーザーの要求する内容に該当する知識を正確に検索することができる。知識のニーズとシーズを意味的にマッチングするので,EKOSSシステムは学術知識の研究者同士の共有だけではなく,社会への知識移転とさらなる有効活用を支援することが期待できる。
  • ―九州大学附属図書館のコンテンツ整備・きゅうとサービス・組織再編―
    渡邊 由紀子
    2007 年 50 巻 6 号 p. 343-353
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/09/01
    ジャーナル フリー
    大学図書館が電子リソース・サービスを推進するために必要なことについて,九州大学附属図書館の事例に基づき提案する。コンテンツの整備では,コレクション構築のための財政基盤の確立とそれに伴う図書館の責務を自覚することが重要である。利用環境の整備では,ナレッジベースを構築し,リンクリゾルバ,電子ジャーナル集,OPACといった電子的サービスを相互に連携させることで,電子ジャーナルの視認性を向上することが可能になる。電子リソースの最大限の利用を促進するためには,電子リソース担当体制の強化が必要であり,従来の枠組みを超えた図書館組織の再編・整備を検討すべきである。
  • 植松 利晃
    2007 年 50 巻 6 号 p. 354-362
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/09/01
    ジャーナル フリー
    情報検索における「漏れの少なさ」や「ノイズの少なさ」の追求は情報検索黎明期よりの永遠のテーマであり,これまではインフォプロの経験やノウハウに頼っていた。2006年4月よりスタートしたJDreamIIでは検索支援機能を充実し,エンドユーザ自身による「漏れの少ない」「ノイズの少ない」集合作成の支援環境が整った。本稿ではJST文献データベースおよびJDreamIIが提供する機能のうち,特に漏れの少ない集合作成を支援するための機能として,統制語索引,JSTシソーラスブラウザ,異表記自動展開機能,機関名ブラウザを紹介する。
視点
情報論議 根掘り葉掘り
JSTサービス紹介
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