最近は商品がよく知られているから,よく売れるとは眠らない.しかし,商品を覚えてもらうことは重要である.本論文は新製品の発売直後の状況を念頭に置き,広告労力をどのように配分すれば商品を知らない人の数が最小になるかを議論している.このときの広告媒体を2種類に分けて考えた.すなわち,テレビのように広い地域に影響を及ぼすものと看板のように狭い地域にしか影響を及ぼさないものである.提案したモデルの定式化では,非線形計画法の問題となっているが,解法を工夫することにより,大変効率の良い解法が得られた.この解法を得るための数学的な議論を展開し,そのアルゴリズムを記述した.最後に,例題を1つ示し,そのアルゴリズムで解いた結果を示した.また,投入労力と非認知度の関係を表に示した.
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