高度不飽和脂肪酸を含有する精製魚油中のイコサペンタエン酸 (IPA) とドコサヘキサエン酸 (DHA) 定量法について6 機関による合同実験を行った。試料は, IPA 18%, 28% 表示のある精製魚油2種類とこれらを等量混合したものを使用した。脂肪酸メチルエステルは, 2N 水酸化カリウムーメタノール溶液を使用し誘導体化した。内部標準物質としてトリコサン酸メチルエステルを用い, キャピラリーガスクロマトグラフィーによって, これら高度不飽和脂肪酸を定量した。
実験データは, 機関内及び機関間で検討し, 統計的に分析した。この方法による IPA 及び DHA 定量結果の全ては, 機関内, 機関間で変動係数3%以内であり, 満足できるものであり, この方法は, 高度不飽和脂肪酸を高含有する精製魚油中の IPA 及び DHA を定量する適切な方法であることがわかった。
抄録全体を表示