労働安全衛生研究
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早期公開論文
早期公開論文の4件中1~4を表示しています
  • 小野 真理子, 山田 丸
    原稿種別: 短報
    論文ID: JOSH-2019-0003-TA
    発行日: 2019/03/28
    [早期公開] 公開日: 2019/03/28
    ジャーナル フリー 早期公開

    カーボンナノチューブ(CNT)は,日本において,安定した性質の製品が大量かつ安価に供給できる製造法が開発された.CNTは少量でも樹脂の特性を向上させることが可能なため,産業への応用が期待される材料であり,使用量が増加している.CNTはナノマテリアルであるため曝露対策が必要であるが,曝露測定を行う際には,CNTの飛散の特性を考えてサンプラーを選定する必要がある.本研究では,模擬的に発生したCNTエアロゾルを衝突型の多段インパクターで捕集して,炭素分析により炭素成分の情報と粒径の質量分布,走査型電子顕微鏡観察による形態の情報を得た.CNTは凝集粒子として飛散することが多いが,CNTの種類によっては単独の短い繊維が繊維状粒子として飛散するものがあることを観測した.凝集粒子を多段インパクターで捕集する際の留意点を明らかにし,以前提案したCNTの定量法の妥当性を確認した.

  • 大澤 敦
    原稿種別: 原著論文
    論文ID: JOSH-2019-0006-GE
    発行日: 2019/03/28
    [早期公開] 公開日: 2019/03/28
    ジャーナル フリー 早期公開

    本論文は.静電気対策に関わる最新の国際規格である IEC 60079-32-1 (2013)で採用された着火性ブラシ放電を防止するための液体のタンク充てん流速制限ついて検討する.この流速制限式には,規格において慣習的なタンク径と配管径の関数となる一つの式で表すため,タンク径,タンク高さと直径の比および液体の導電率(電荷緩和時間)に対して適用範囲があるが,この適用範囲外でも,この流速制限を導出した理論モデル手法を用いて改めて計算すれば,対象の充てん工程に正確に適合した流速制限を求めることができる.接地タンク内に部分的に充てんされた帯電液体の電荷緩和は,液面で媒質が異なる気相との界面があるため液体の誘電率と導電率から決まる電荷緩和時間よりも多少長くなるが,この規格の流速制限の導出では,この電荷緩和時間の2倍とした過大評価となる電荷緩和時間を仮定している.本論文では,接地容器に部分的充てんされた帯電液体の電荷緩和を表現する一般化理論を提示し,電荷緩和がタンク高さと直径の比および液体の充てん率に依存するという理論を修正することも含めて,流速制限を導出するための理論モデル手法を叙述する.さらに,この修正理論との比較および適用範囲外となる実際のタンカー充てん作業への応用を示す.

  • 板垣 晴彦
    論文ID: JOSH-2019-0005-TA
    発行日: 2019/03/22
    [早期公開] 公開日: 2019/03/22
    ジャーナル フリー 早期公開

    爆発火災事例について,災害規模曲線を用い,発生件数と重篤度について分析した.災害規模として死傷者数,発生頻度の密度関数として事故件数の累積確率を採用したところ,両対数グラフ上において直線関係が認められた.その直線の傾きは重篤度を表しており,発生件数とともにどのように遷移するかを調べた.全産業の平均については,年月の経過に伴い,まず発生件数が減少し,その後に重篤度が低くなったとわかった.化学工業の重篤度は建設業の重篤度よりも明瞭に高かった.ただし,年月が経過した際の重篤度の変化は,いずれも明確ではなかった.さらに,業種や災害の種類別についての分析結果が示された.

  • 崔 光石, 遠藤 雄大, 鈴木 輝夫
    論文ID: JOSH-2018-0012-SHI
    発行日: 2019/01/29
    [早期公開] 公開日: 2019/01/29
    ジャーナル フリー 早期公開

    本研究では,ポリプロピレン粉体(以下,PP粉体と呼ぶ,粒径:2~3 mm)充填時のサイロ(円柱と円錐を組み合わせた形状)内で発生する静電気帯電・放電を実験的に調査した.PP粉体は約0.68 kg/sのペースでサイロに約800 kgまで連続投入した.サイロ充填時のPP粉体の帯電量は,サイロ内に大型ファラデーケージを 設置して測定した.また,サイロ内で発生する静電気放電の観測には,サイロ天井部の点検窓に設置されたイ メージインテンシファイア付きCCDカメラを用いた.測定の結果, PP粉体の質量比電荷は,約-12 μC/kgであり,充填開始時間によらず一定であった.また,充填開始の約7秒後から,サイロ側壁に沿って,リング状の発光を伴う静電気放電が観察された.その発光の直径は,PP粉体堆積面の直径とほぼ一致しており,充填時間 の経過に伴い変化した.これは,粉体が堆積していく過程でサイロ下部の円錐部分において粉体堆積面の直径 が時々刻々と変化するためであり,サイロ側壁とPP粉体堆積面との間で放電が発生することを示している.本 研究において,粉体充填時のサイロ内で観測された静電気放電の種類は,大まかに分けて,ブラシ放電,線状 バルク表面放電,面状バルク表面放電の種類であった.

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