日本オフィス学会誌
Online ISSN : 2760-7240
Print ISSN : 2760-7097
10 巻, 1 号
選択された号の論文の3件中1~3を表示しています
研究論文
  • 駒宮 佑亮, 渡邊 朗子, 馬場 哲平
    2018 年10 巻1 号 p. 19-24
    発行日: 2018年
    公開日: 2026/06/04
    ジャーナル フリー

     近年日本は少子高齢化が深刻化しており、日本の総人口は減少する傾向にある。この影響により労働人口も減少し、日本の生産性が大きく衰退することが予想される。そのため、生産性の低下を軽減するため、現在ある労働力を向上させることが急務の課題であり、特に労働者の知的生産力を向上させる事が求められている。本稿では、個人の情報処理活動を支援する環境とはどのようなデザインが好ましいのか、空間を構成する植物環境について考察することを目的とした。

     本実験では、脳血流測定装置を用い、4種類のブース空間(木質系ブースでの植物無し、鉢植え2個、前面のみ緑化、全面緑化)を用いて15分間の情報処理活動を実施した。

     脳血流測定を用いた科学的な生体情報に基づく調査と印象評価アンケートを用いた心理的分析による調査を組み合わせることにより、植物環境の異なる4種類のブース空間の中でどの空間が最も個人の情報処理活動を活性化させるのか明らかにした。

  • 企業におけるコワーキングの価値と課題
    辻井 耕太郎, 岩崎 裕太, 澤田 博貴, 松本 裕司, 仲 隆介
    2018 年10 巻1 号 p. 25-29
    発行日: 2018年
    公開日: 2026/06/04
    ジャーナル フリー

     近年アメリカを中心に普及している、「コワーキング」という働き方、及びそのための施設である「コワーキングスペース」は、2010年に国内初のコワーキングスペースが開設して以来、現在も件数は増加し続けている。本研究では、海外でコワーキングに関する研究が進む中で、黎明期から現代に至るまでの国内コワーキングスペース及び利用者の傾向や変化を把握することで、国内コワーキングの傾向、変化及びその価値と課題を示すことを目的とした。まず、国内のコワーキングスペース及び利用者の現状を把握し、現代の国内コワーキングにおける傾向及び変化を示した。次に、国内コワーキングにおける変化として、「企業のコワーキングスペースの活用の増加」に着目し、企業に属する人々へのアンケート調査とインタビュー調査を通して、企業のコワーキングスペースの活用における価値と課題を整理し、企業のコワーキングスペースの活用プロセスをモデル化した。以上より、国内のコワーキングについて現状把握、及び今後のコワーキングの発展における価値と課題に関する知見を得た。

  • 片桐 由貴, 松本 裕司, Andrew Li, 仲 隆介
    2018 年10 巻1 号 p. 30-35
    発行日: 2018年
    公開日: 2026/06/04
    ジャーナル フリー

     本研究は、近年企業経営において重要視される、従業員への経営理念もしくは組織文化の理解、浸透の手段としてのオフィスの有効性を探ることを目的として、「従業員はオフィス環境から自らの組織文化を読み取る」という仮説の検証を行った。ある組織において、評価グリッド法を用いて対象組織における組織文化を表す空間の構成要素を明示・構造化し、競合価値観フレームワークの手法を用いたアンケート調査により対象組織は「家族文化」の要素が強いと診断された。その後、テキストマイニングを行いオフィスから読み取られた組織文化に関する言葉とアンケート結果より診断された家族文化に関する言葉を比較したところ、類似の結果が見られたことから仮説の妥当性が示唆された。

feedback
Top