本研究の目的はコンピュータ化されたオフィスに必要な着座作業のために多様な調整可能なオフィスチェアのデザインコンセプトを評価することであった。人間工学的に通じる設計概念は特に日本では椅子の設計・製造の業界では完全に理解され、標準化されていたとは言えない。コンピュータ化された作業における座位姿勢の解剖学的および整形外科的側面を理解するために、それらの影響に課題を残している。6人の被験者は椅子9脚それぞれについて椅子の調節機構を調節し、好みの座りをシュミレートした。身体的および椅子の動きは、コンピュータ化された画像処理システムの使用によるスポットターゲットの移動軌跡の変化を通して評価された。身体的に傾いた姿勢で同期化された椅子の動きは、例えシートパンの好ましい高さが非常に類似していたとはいえ、メカニズムによってかなり異なった結果を示した。研究対象となった椅子は、身体の動きとは異なる回転軸を持っていたために、それが不快感、疲労感を引き起こす可能性がある。画像処理法は、その結果の解析法を工夫すればさらにオフィスチェアのデザインや機構構造の変更に貢献することができる。
現在のオフィス研究において、個々の研究で個別に作成した行動分類を使用しているという背景があるが、得られる知見の応用や一般性の確認が困難であることが課題として挙げられる。そこで、本研究では、今後のオフィス研究の一つの材料として、一般性の高い執務行動分類表の作成を試みた。まず、執務行動分類の必要性について述べる。ついで、文献から執務行動を示す単語を収集し、執務行動の分類表を、概念体系辞書を用いた手法とグルーピング実験を用いた手法の、2つの異なる手法から作成した。さらに、2つの手法から得られた分類の特質について考察を行った上で、自己組織化マップを用いた重合と協議による改変を行い、執務行動分類表を作成した。
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