本稿では、グループワークにおいて、座席配置がペアタスクのコミュニケーションに及ぼす影響の検証を目的とする実験について報告する。
実験において、心拍と発話、アンケートについて調査を行い、ベイズ推定とBrunner-Munzel検定、Fisherの正確確率検定によって分析を行った。
1) アンケート回答に関する分析からは、横並びに座る座席配置に比較して長辺と短辺の角を挟んで座る座席配置では、自分の意見を上手く伝えられたと感じられていること、役割分担が生じやすいことが示された。また、座席配置選好傾向からは、ペアタスクにおいてパートナーの様子を確認しやすい長辺と短辺の角を挟んで座る座席配置が選ばれていた。
2) 発話に関する分析からは、横並びに座る座席配置では発話が説明的であり独話的であるが、長辺と短辺の角を挟んで座る座席配置では描写的で対話的であることが示された。
3) 心拍に関する分析からは、横並びに座る座席配置では個人タスクよりもペアタスクは緊張した状態で行われるが、長辺と短辺の角を挟んで座る座席配置では個人タスクよりもペアタスクはリラックスした状態で行われることが示された。
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