本論文では、コワーキングスペースでの利用者行動 (知識共有行動とコミュニティ感覚) に関する調査結果を示す。近年、知識・情報ベースの仕事が増え、知的労働者はオフィスから解放されたものの、仕事上の問題解決をひとりで行うことと社会的孤立という課題に直面している。コワーキングスペースは、共同利用のできる場を提供し、利用者間の相互作用を高め、個人の課題や孤立を解決することが期待される。そのため、世界各国でスペース数は増加傾向にある。
この動向を受け、関連研究も増加しており、近年では、コワーキングスペースの特徴である、場の共有を通じた社会的交流と知識共有に関する研究も進展している。これらの研究の貢献は大きいが、いくつか課題が残っている。そのひとつが、概念的研究や少数データを対象とした研究に留まり、スペース内の社会的交流や知識共有に関する包括的な理解のためには、大量データを用いた研究が求められることである。この課題克服への第一歩として、本論文では測定尺度の開発を行う。
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