日本オフィス学会誌
Online ISSN : 2760-7240
Print ISSN : 2760-7097
13 巻, 2 号
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研究論文
  • ワークプレイスとしての大学キャンパス・プログラミングのために
    松本 裕司, 石山 希, 大野 愛莉, 岡田 真幸, 岩崎 太子郎, 大川 徹
    2021 年13 巻2 号 p. 16-24
    発行日: 2021年
    公開日: 2026/06/04
    ジャーナル フリー

     本稿は、大学キャンパスを広義のワークプレイスと捉え、多様な学生の行動を収集し体系化している。オフィスでのABWのコンセプトと同様に、大学でも学生の行動をベースとした空間づくりの需要が高まっている。しかし、我々が先行研究で示したオフィス行動分類のように、学生行動の全体像を整理した研究は見当たらない。このことは、主に計画段階で実施されるアンケート調査や行動観察調査、インタビュー調査、ディスカッションなどでの全体像の把握を困難にしている。そこで、本研究では、1)インタビュー調査と行動観察から広く学生の行動を収集した上で、2)大分類と中・小分類を得るための2回のグルーピング実験を実施し、3)階層型クラスター分析の結果をもとに分類表を作成した。これにより、多種多様な大学行動の全体像を捉え、大学キャンパスづくりに資する知見を得た。

  • 尺度開発のための探索的研究
    朱 荻, 阿部 智和, 朴 智賢, 李 然布妮
    2021 年13 巻2 号 p. 25-34
    発行日: 2021年
    公開日: 2026/06/04
    ジャーナル フリー

     本論文では、コワーキングスペースでの利用者行動 (知識共有行動とコミュニティ感覚) に関する調査結果を示す。近年、知識・情報ベースの仕事が増え、知的労働者はオフィスから解放されたものの、仕事上の問題解決をひとりで行うことと社会的孤立という課題に直面している。コワーキングスペースは、共同利用のできる場を提供し、利用者間の相互作用を高め、個人の課題や孤立を解決することが期待される。そのため、世界各国でスペース数は増加傾向にある。

     この動向を受け、関連研究も増加しており、近年では、コワーキングスペースの特徴である、場の共有を通じた社会的交流と知識共有に関する研究も進展している。これらの研究の貢献は大きいが、いくつか課題が残っている。そのひとつが、概念的研究や少数データを対象とした研究に留まり、スペース内の社会的交流や知識共有に関する包括的な理解のためには、大量データを用いた研究が求められることである。この課題克服への第一歩として、本論文では測定尺度の開発を行う。

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