本稿は、シェアード・オフィスの共用スペースを中心とした多様な利用者の活動実態を経年変化も含め明らかにした前稿の続編にあたる。本稿において、共用ミーティングスペースにおける固定テーブルから可動テーブルへの変更に伴う利用者の利用状況の変化を考察した。結果、利用者の多様な活動を誘発したことは仮説通りであり、円滑な空間共用を支援する執務環境に関して以下の具体的な知見を得た。
1. 複数のチームや利用者が同時に使用する状況が増加し、特定の利用者による独占的な使用を抑制する効果があった。
2. 利用者達が、これから行おうとする最も適した執務環境を柔軟にそして主体的に構築することを誘発した。
上記の結果から、活発な空間共用を促進するとともに、有効にスペースを活用した観点からも、可動テーブルへの変更は有効であった。特に、東京のような高密度になりがちな執務環境における空間共用のあり方に関して具体的な知見を得たといえる。
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