日本オフィス学会誌
Online ISSN : 2760-7240
Print ISSN : 2760-7097
5 巻, 2 号
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研究論文
  • ユーザの考案する盤面と壁前作業スペースの分析を通して
    五反田 萌, 池田 晃一, 本江 正茂
    2013 年5 巻2 号 p. 51-59
    発行日: 2013年
    公開日: 2026/06/04
    ジャーナル フリー

     本研究は、ホワイトボード(以下WB)仕様の壁を利用したグループワーク実験を行い、ユーザが垂直作業面と、壁前の作業スペースをどのように使うのかを調査することで、ユーザ自らが垂直作業面、および壁前作業スペースの想定と条件を設定する上で実現できる要素とできない要素を明らかにすることを目的とする。ユーザが設定した壁前作業スペースと実際に動いた範囲との差異から、ユーザはコミュニケーションのとりやすさを重視して環境の想定を行ったが、実際には、設定した壁前作業スペースのうち盤面に近い狭い範囲しか使用していないことがわかった。さらに、盤面の使われ方、「書く」「話す」「眺める」というユーザの3つの状態(モード)を分析することで、ユーザは「書く」ための環境を想定し条件設定することはできるが、「話す」「眺める」ための環境を想定するのは難しいことがわかった。これらの知見を、教育現場やコワーキングスペース等で、垂直作業面およびその周辺の環境づくりの設計に活かすことが出来るだろう。

技術報告
  • ―訪問調査による事例調査報告―
    新野 光, 池田 晃一, 花田 愛, 本江 正茂
    2013 年5 巻2 号 p. 60-66
    発行日: 2013年
    公開日: 2026/06/04
    ジャーナル フリー

     本稿は、日本の4年制大学における就職支援の場であるキャリアセンターへの訪問調査により、大学におけるキャリア支援の制度とその空間の現状を明らかにすることを目的とし、これまで研究対象として踏み込まれてこなかったキャリアセンターの現状を把握することで、今後求められる高等教育におけるオフィス空間の考察に寄与するものである。

     現在では、ほとんどの大学が何らかのキャリア支援を行っているとしており、支援を実施する場として、それまでの就職課を改組し、キャリアセンターと呼ばれる施設を各大学が用意している。また、文部科学省の方針として、将来キャリア支援を更に発展させるとともに、職業教育に特化した枠組みの整備が検討されており、キャリアセンターの空間について検討の必要性が増してくることが予想される。そこで、本稿では主にサービス提供者である職員の視点から、キャリアセンターについて検討し、新たなオフィス空間のあり方を考える機会とする。

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