本稿は、日本の4年制大学における就職支援の場であるキャリアセンターへの訪問調査により、大学におけるキャリア支援の制度とその空間の現状を明らかにすることを目的とし、これまで研究対象として踏み込まれてこなかったキャリアセンターの現状を把握することで、今後求められる高等教育におけるオフィス空間の考察に寄与するものである。
現在では、ほとんどの大学が何らかのキャリア支援を行っているとしており、支援を実施する場として、それまでの就職課を改組し、キャリアセンターと呼ばれる施設を各大学が用意している。また、文部科学省の方針として、将来キャリア支援を更に発展させるとともに、職業教育に特化した枠組みの整備が検討されており、キャリアセンターの空間について検討の必要性が増してくることが予想される。そこで、本稿では主にサービス提供者である職員の視点から、キャリアセンターについて検討し、新たなオフィス空間のあり方を考える機会とする。
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