日本オフィス学会誌
Online ISSN : 2760-7240
Print ISSN : 2760-7097
6 巻, 2 号
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研究論文
  • ―空間と速度、形状を要因としたケーススタディ―
    小川 良平, 渡邊 朗子
    2014 年6 巻2 号 p. 20-28
    発行日: 2014年
    公開日: 2026/06/04
    ジャーナル フリー

     近年、ロボット技術は発展し産業用ロボットだけでなくお掃除ロボットやコミュニケーションロボット、介護用ロボットといったサービス分野にも広がっている。既に受付・案内ロボットを導入しロボットが人の代わりに受付を行っているオフィスも増えてきている。現状としてロボットの構造的研究や「安全な距離」等の研究は行われているものの人間への心理的距離の研究は少ない。

     本研究では、まだ研究の少ない受付・案内ロボットに対する心理的距離に着目し成年男子を対象としたオフィスの受付空間における人間とロボットとの接近限界距離の実験を行った。得られた実験結果の分析から、対面距離に「空間の大きさ」「ロボットの速度」「ロボットが持つ表情・音声」の順に大きく影響を与えていることが明らかになった。特に「ロボットの速度」では速度が速くなるほど、「空間の大きさ」は空間が大きくなるほど対面距離への影響が大きくなる事などが分かった。

  • - 環境的要素の即時設置とその評価を通じて -
    澤田 真緒, 池田 晃一, 花田 愛, 本江 正茂
    2014 年6 巻2 号 p. 29-36
    発行日: 2014年
    公開日: 2026/06/04
    ジャーナル フリー

     近年、ITの発展やグローバル化により複雑になる社会において、発想や思考に重点を置いた課題解決型の執務への需要が高まってきている。それにともない「創造性を発揮できそう」とユーザに感じさせるグループワーク空間がオフィスに設置されるようになってきている。しかし、ユーザが空間のどのような部分に創造性を発揮できそうだと感じているかは明らかになっておらず、専門家によってそのイメージを一方的に押し付けられている可能性がある。

     本研究では、グループワーク作業空間においてユーザが創造期待感を持つ要因は何か、そしてユーザ自身によってどの程度そうした空間を作り上げることができるのかを明らかにすることが目的である。その結果、専門家がすべてを設計した空間が必ずしもユーザの創造期待感を高めるわけではないものの、ユーザ自身のみでは適切な環境の形成は難しく、部屋全体の印象の設計に対し特に専門家の関与が必要だという結果を得た。

技術報告
  • 日本のものづくり共同利用施設の特徴と課題
    小泉 和信, 池田 晃一, 本江 正茂
    2014 年6 巻2 号 p. 37-43
    発行日: 2014年
    公開日: 2026/06/04
    ジャーナル フリー

     本稿は、日本において一般開放されたものづくり共同利用施設が関連施設と比較してどのような特徴を持つのか、また運営者および利用者は施設にどのような意識を抱いているのかを把握し、日本における施設の利用価値と課題を明らかにすることを目的としたものである。

     今日の一般解放されたものづくり共同利用施設は、利用者・運営者双方の個人的関心が交わる開かれた場となっており、「ものをつくる」という共通の行為を通して交流やアイデアが育まれうることがうかがえる。しかし日本においてそうした施設の意義は、海外と比較するとまだ認知されておらず、また、ものづくり教室などと比較しても利用者や運営資金を十分に確保できていない点など具体的な課題も懸念される。

  • —ウエラブルセンサーを活用した調査と考察—
    松岡 利昌, 恒川 和久, 山下 正太郎, 石田 頼弘, 奥山 隆平, 佐藤 直基, 井上 一郎
    2014 年6 巻2 号 p. 44-50
    発行日: 2014年
    公開日: 2026/06/04
    ジャーナル フリー

     本稿では、オフィス執務室内の専有部に喫煙室が存在する環境を「分煙環境」と呼ぶこととした。この分煙環境については、法令遵守(健康増進法)、設備コストの低減欲求、スペース見直しなどもあり、オフィス専有部から削減を検討する事例も少なくない。そこで本稿では、分煙環境を設定し、そのワーカーの行動実態をウェアラブルセンサーによる科学的調査によって明らかにし、その空間環境の利用状況の考察を行った。その結果、分煙環境はワーカーのコミュニケーションに効果をもたらすことが分かった。

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