土地造成を行なう場合, 設計者の考え方いかんによって自然環境に調和するかどうかが決まってしまう。設計者は, 調和のある設計計画を行なうため, 何が重要な設計要素となるか, 地形を分析評価しなければならない。また設計途中で新しい要素, 今までの要素価値の変化等により, 計画変更を余儀なくされることが多々ある。これらの問題に迅速に対処するには, コンピューターの利用が最も有効と思われる。コンピューターは, 基礎データーを作成すれば繰返し計算が得意で, 短時間に答えが得られるからである。基礎データーとは, 地形の形状をコンピューターに覚え込ませるものであるが, これはメッシュデーターの形で作成するのが, CPUも短く, 理論式も簡単になり良いようである。但し精度の点でどれ位のメッシュ幅で作成するかが問題として上げられる。
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