舗装工学論文集
Online ISSN : 1884-8176
ISSN-L : 1884-8176
7 巻
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  • 井原 務, 石垣 勉, 井上 武美
    2002 年 7 巻 p. 1p1-1p6
    発行日: 2002年
    公開日: 2012/01/19
    ジャーナル フリー
    排水性舗装は騒音低減の機能を持つ舗装として, 広く認知されている. 筆者らは, 路面テクスチャに着目して, 排水性舗装のタイヤ/路面騒音との関係について研究を行っている. これまでの研究に用いたデータは, 実道の本工事でのデータであるため, 材料や施工などに係わる条件の違いが路面テクスチャやタイヤ/路面騒音に及ぼす影響が懸念された. 本報文は, 砕石などの材料やアスファルト混合物の製造あるいは施工に関して, 同一可能な条件での試験舗装を行い, その舗装における路面テクスチャとタイヤ/路面騒音の関係を再検討したものである. その結果, タイヤ/路面騒音と良好な関係となるテクスチャの評価値を確認することができた. また, 路面凹凸波形のパワースペクトル密度とタイヤ/路面騒音の1/3オクターブバンド音圧レベルとの相関分析も試みた. これらのテクスチャに係わる評価値は, タイヤ/路面騒音の特性を検討する上で有効な指標となることを示した.
  • 橋本 喜正, 新田 弘之, 吉田 武
    2002 年 7 巻 p. 2p1-2p9
    発行日: 2002年
    公開日: 2012/01/19
    ジャーナル フリー
    タイヤ/路面騒音と路面性状の関係が明らかになれば路面性状の改善の方向性が明確になり有効性が高い. タイヤ/路面騒音は, 様々な路面性状の中でも路面テクスチャとの関係が強いと考えられるが, これまでテクスチャ評価値として用いられてきたMPD, キメ深さ等はタイヤ/路面騒音には相関性が認められないという報告もあり, 騒音を考慮した路面評価方法が確立していないのが現状である.
    そこで, 本研究ではタイヤ/路面騒音の測定が可能な室内試験機を用いて, タイヤ/路面騒音と関連のある各種路面性状との比較検討を行った. その結果, テクスチャ評価値である接触部分比と現場透水量の両方を考慮することにより, タイヤ/路面騒音が予測できることがわかった.
  • 島 広志, 渡辺 敏幸, 丸山 暉彦
    2002 年 7 巻 p. 3p1-3p9
    発行日: 2002年
    公開日: 2012/01/19
    ジャーナル フリー
    遮音壁の騒音低減効果は, 通常の舗装に比べ, 低騒音舗装においては, 小さい. これは, 両者の騒音低減効果が高い周波数で顕著なためである. 本論文においては, 低騒音舗装においても大きな騒音低減効果を発揮する遮音壁として, 先端がY字状に分岐し, さらに, 再分岐した形状の2重Y型遮音壁を提案する. 境界要素法に基づく計算によれば, 本遮音壁は, (1) 遮音壁に沿った音の伝播の抑制, (2) 分岐壁端部における干渉による音圧レベルの低減に基づく回折音の低減の2つの機構により, 低い周波数から, 大きな騒音低減効果を発揮する. 本遮音壁により道路交通騒音に対して同じ高さの通常型遮音壁対比約5dBの騒音低減効果が見込まれることを, 計算および実際の道路における測定を通じて確認した.
  • 島 広志, 渡辺 敏幸, 丸山 暉彦
    2002 年 7 巻 p. 4p1-4p9
    発行日: 2002年
    公開日: 2012/01/19
    ジャーナル フリー
    低騒音舗装と遮音壁の効果を両立させるべく, 幅0.5mに小型化した新型遮音壁を開発した. 2重Y型遮音壁の開発において明らかとなった五角形形状による騒音低減に加え, 反共鳴管を用いることにより, 低い周波数での騒音低減効果の改善を達成した. 境界要素法による効果計算, スピーカ試験を通じて, 反共鳴管を有する新型遮音壁が約3dBの騒音低減効果を有することを確認した. 実際の道路での測定においても, 施工後数ヶ月の排水性舗装に対して約2dB騒音低減効果を示した. また, 本遮音壁は, 吸音材を用いず, その形状により騒音低減を行うものであり, 材質を選ぶことにより, 透光性も確保することが可能である.
  • 高畑 浩二, 郡司 保雄, 加藤 義輝
    2002 年 7 巻 p. 5p1-5p6
    発行日: 2002年
    公開日: 2012/01/19
    ジャーナル フリー
    排水性舗装は、その普及展開に伴いさらなる高度化が求められている。中でも、積雪寒冷地域への適用においては、摩耗抵抗性が重要な課題となっている。著者らはこれまでに、排水性舗装のラベリング試験の結果と各種特性の要因の関係を見いだし、摩耗抵抗性を備えた排水性舗装の望ましい材料・配合条件を検討してきた。本報告では、その後実施された配合設計のデータをもとに、これを補足し摩耗抵抗性に関して再考察を行った。また、高度化技術として検討されている小粒径の排水性舗装や表面空隙にレジンモルタルを充填した排水性舗装についても、その摩耗抵抗性を検討した。その結果、望ましい使用骨材とバインダならびに配合上の方向性をみいだすことができた。
  • 峰岸 順一, 高橋 光彦, 阿部 忠行
    2002 年 7 巻 p. 6p1-6p11
    発行日: 2002年
    公開日: 2012/01/19
    ジャーナル フリー
    東京都では, 平成7年度から低騒音舗装を本格的に実施しており, 実績を伸ばしている. しかし, 交差点の右左折レーンやUターン路など車のタイヤによるねじれや水平せん断力が作用する箇所では, ねじれや水平せん断力に対する抵抗力が不足し, 舗設後短期間で骨材が飛散する例が見受けられる. 低騒音舗装を施工した都道を対象に破損状況を調査した結果, 骨材飛散による破損が約3割を占めていた. 本研究では, 骨材飛散の実態を示すとともに交差点部での早期破損対策の室内における検討として骨材飛散抵抗性を評価する試験機の開発を行い, その妥当性の検討を行った. その結果, 骨材の飛散抵抗性を短時間で評価でき, 現場の破損状況とよく近似させることができたので報告する.
  • 向後 憲一, 渡貫 辰彦, 井上 武美
    2002 年 7 巻 p. 7p1-7p6
    発行日: 2002年
    公開日: 2012/01/19
    ジャーナル フリー
    排水性舗装の骨材の飛散は、常温以下の温度域で舗装面に衝撃荷重が作用することにより発生するものと、常温以上の温度域で舗装面にねじり荷重や水平荷重が作用することにより発生するものがあると考えられる。
    本検討では、衝撃荷重による骨材の飛散に対する抵抗性をカンタブロ試験で、ねじり荷重に対する抵抗性を繰返し表面剥奪試験で、水平荷重による骨材の飛散に対する抵抗性をせん断試験で評価することとし、バインダーの種類や空隙率の大小ならびに樹脂コーティング等の有無などを変化させることにより排水性混合物の骨材の飛散抵抗性には違いのあることを確認した。
  • 三浦 康夫, 中薗 裕, 三枝 長生, 阿部 長門, 井上 彰
    2002 年 7 巻 p. 8p1-8p10
    発行日: 2002年
    公開日: 2012/01/19
    ジャーナル フリー
    着発線荷役方式の鉄道貨物施設のコンテナホームは、着発線は1線あたりの延長が500m以上必要なため, 1面のコンテナホームの面積は約1.5~2.0haとなる. このため, 舗装表面の雨水処理のために延長方向に排水構造物を造らねばならず, フォークリフトの大きな輪荷重が作用する場合に弱点となりやすい. また, 集水された雨水が流域河川や下水道に直接排水されるため都市河川管理者の許可が得られにくいことが問題となる.
    そこで, 重荷重に耐えうる透水性舗装や貯留浸透施設が必要となってきた. 透水性舗装の問題点となる表層材料の耐流動性および据切り抵抗性, 透水型路盤の強度及び厚さ設計, 貯留浸透施設の設計方法について検討を行い, 貨物駅構内に施工した試験舗装で検証を行った.
  • 木村 恭一, 濱崎 仁, 岩田 司
    2002 年 7 巻 p. 9p1-9p6
    発行日: 2002年
    公開日: 2012/01/19
    ジャーナル フリー
    都市におけるヒートアイランド現象の抑制対策として、保水性舗装が着目されている。保水性舗装は、舗装内部に水分を保持し、その水分の蒸発散により温度を持続的に低減させる技術であり、保水性能を確保するためには、透水機能を確保した上で、水分の蒸散量を持続化及び最適化させる技術の開発が必要とされる。本研究では、より保水性の高い舗装の開発を目指し、繊維混入樹脂系接着剤を使用した保水性舗装について、室内実験においてその効果を検証した。結果として、水密性の高い、密粒度配合においても、透水・保水を可能としたものである。
  • 熊田 一彦, 大野 滋也, 佐藤 正和
    2002 年 7 巻 p. 10p1-10p6
    発行日: 2002年
    公開日: 2012/01/19
    ジャーナル フリー
    本研究は, 高速道路における走行快適性に対応する路面の管理基準を策定することを目的としており, IRI (International Roughness Index: 国際ラフネス指数) を新たな路面管理指標として着目し, その適用性の検討を行うものである. IRIについては, 平成11年度の調査で被験者による評価試験からIRIと走行快適性の関係についてある程度の相関性を示す結果を得ている. 本報告では, 全国約4,200km・車線について測定した調査結果を基に, IRIと路面の経過年数から経年変化に伴う関係式を求めた. また, 道路諸元と影響因子の関係を整理し, 道路特性の把握を行った.
  • 佐藤 研一, 三宅 秀和, 川上 貢, 佐藤 雅治
    2002 年 7 巻 p. 11p1-11p8
    発行日: 2002年
    公開日: 2012/01/19
    ジャーナル フリー
    本研究では, 土系舗装体の耐久性を検討するために, 土系舗装を含む配合と種類の異なる5種類の歩行者系舗装を施工し, 摩耗量調査, 舗装表面の弾力性調査及び同一材料による室内力学試験により土系舗装体の耐久性の評価を行った. また, 現場施工試験を行った場所において, 歩行試験及びアンケート調査を行い, 土系舗装体の歩き心地の評価を行った. その結果, 土系舗装材料は, 施工後2ヶ月程度で安定し, 凍結融解及び乾湿繰返し作用を受けることにより強度低下が生じることが示された. また, 歩行試験の結果から土系舗装は, 今回施工した舗装の中では, 最も歩行に適しているという評価が得られた. しかし, アンケート調査の結果には, 舗装表面の剥離の影響から歩きにくいという悪い評価を得ることもわかった. また, 今回の評価法では, 樹脂系の舗装が最も良いという結果が得られた.
  • 航空機の地上走行挙動に着目して
    井上 要人, 川村 彰, 八谷 好高, 姫野 賢治
    2002 年 7 巻 p. 12p1-12p10
    発行日: 2002年
    公開日: 2010/11/19
    ジャーナル フリー
    従来, 空港舗装は維持・修繕という管理者側の視点により, 評価・工事が実施されている. これに対して, 本研究では快適で安全な走行面を提供するという利用者側の見地に立った空港舗装機能評価を目的としており, 1) 空港舗装の乗り心地・安全性への主要影響因子に関する意識調査, 2) 使用頻度の高い国内一空港における舗装状況評価, 3) 空港舗装のプロファイルと意識調査結果との関係から構成されている. 最初に, エプロン, 誘導路, 滑走路においてパイロットによる安全性・快適性評価を行い, 評価に影響を及ぼす空港舗装の主要影響因子を明らかにした. 次に, 滑走路プロファイルの実測値に対するwavelet解析により路面性状評価を行い, 意識調査との比較・検討からパイロットの評価に対応する路面周波数帯を特定した.
  • 遠藤 桂, 姫野 賢治, 川村 彰, 八谷 好高, 松井 邦人
    2002 年 7 巻 p. 13p1-13p8
    発行日: 2002年
    公開日: 2012/01/19
    ジャーナル フリー
    空港内における航空機の安全な, あるいは乗員乗客にとっての快適な運行を考慮した場合, 離着陸の行われる滑走路は, 重要な役割を担っている. 本研究では, 非接触型路面プロファイラを用いて空港滑走路の縦断プロファイルを測定し, 得られたプロファイルにウェーブレット解析を適用していくつかの仮想プロファイルを設定することで, 航空機の離発着時の鉛直方向加速度をシミュレートした. その結果, 鉛直方向加速度, すなわち, 航空機の乗り心地に影響を与える波長が存在することがわかった. その航空機の種別による差を検討するとともに, これらをふまえた滑走路の補修方法についての簡単な検討を行った.
  • 武市 靖, 三浦 真平, 魚住 純
    2002 年 7 巻 p. 14p1-14p8
    発行日: 2002年
    公開日: 2012/01/19
    ジャーナル フリー
    先の研究では, デジタルカメラを用いて路面状態を面としてとらえ, 画像処理解析による判別方法について検討した. この判別方法は, 路面状態によって異なる輝度分布を確率密度関数で表し, 統計学的パラメータによる解析及び, フーリエ変換による周波数分析に基づくもので, 路面全体を把握できる利点はあるが, 路面状態の空間的情報が完全に失われてしまう. 本研究は, 冬期路面で発生しやすい凍結路面状態の空間的配置, 局所的存在を知るために, 路面画像の一次元, 二次元ウェーブレット解析による輝度信号の空間-空間周波数分析を行い, その検討結果まとめたものである.
  • EVENデータを用いて
    白川 龍生, 川村 彰, 高橋 清, 中辻 隆
    2002 年 7 巻 p. 15p1-15p12
    発行日: 2002年
    公開日: 2012/01/19
    ジャーナル フリー
    路面性状評価に際して, プロファイラの測定精度および路面プロファイルの波状特性分析は極めて重要である. 本研究は, 縦断路面プロファイルのWave Band (WB) に着目し, 我が国における高速路面プロファイラの測定精度について検討した. 検討に際しては, バンドパスフィルタの設計ならびにプロファイル推定フィルタを新たに開発し, PIARC EVENデータによりプロファイラのRepeatability, Reproducibilityについて比較分析を行った. 結果より, 平坦性に関する区間評価値からは検出が困難なプロファイラの周波数特性を明示することができた. また, Repeatabilityの良好なプロファイラの場合, 簡易測定システムでも一定のWBにおいて高精度でTrue Profileを推定できることを実証した.
  • 石田 眞二, 亀山 修一, 福原 敏彦, 笠原 篤
    2002 年 7 巻 p. 16p1-16p8
    発行日: 2002年
    公開日: 2010/11/19
    ジャーナル フリー
    歩道の平坦性測定装置として逐次2角法を用いた凸凹ウォークが開発された. 逐次2角法は, 進行方向に25cm間隔で配置された直径15cmの3つの車輪を2本の棒で連結し, その角度を測定する方法である.
    本研究では, 凸凹ウォークで測定されたデータからプロファイルを復元する方法, およびプロファイルの復元精度に関する検討をおこなった. その結果, 凸凹ウォークの測定データと測定開始点および終了点の高さからプロファイルを復元する方法が有効であることが分かった. また, この方法によって復元されたプロファイルから路面の段差と勾配を高精度で測定できることを明らかにした. さらに, 歩道の車両乗り入れ部のように平坦性が著しく悪い区間のプロファイルも測定可能であることを示した.
  • 西澤 辰男, 竹内 康, 小梁川 雅
    2002 年 7 巻 p. 17p1-17p7
    発行日: 2002年
    公開日: 2010/11/19
    ジャーナル フリー
    コンクリート舗装に使用される粒状路盤の基本的な要求性能は, コンクリート版に均一な支持を与えることである. しかしながら, 交通荷重による繰り返し載荷によって, 車輪走行位置に塑性変形が生じ, その支持が失われることがある. 本研究においては, そのような塑性変形を予測する手法の開発を目的としている. 粒状材料の非線形な挙動を表現するために, 修正SMP基準による修正Cam-Clayモデルを採用した. このモデルに基づいた構成方程式を, 動的3次元有限要素プログラムDynPave3に組み込み, 粒状路盤の塑性変形を追跡することにした. モデルの妥当性は室内試験で確認した上で, 実際のコンクリート舗装に適用し, 塑性変形の影響について検討した.
  • 東本 崇, 小関 裕二, 濱田 秀則, 西澤 辰男
    2002 年 7 巻 p. 18p1-18p8
    発行日: 2002年
    公開日: 2012/01/19
    ジャーナル フリー
    ホワイトトッピングは, 既設アスファルト舗装上にコンクリートを薄層でオーバーレイするものである. 一般の道路舗装では, クリティカルな応力が発生する自由縁部を対象として版厚を設計できる. しかし, 空港舗装の場合, 目地部に発生する応力を用いることが合理的である. そこで, 本研究では, 試験舗装版を作製し, 目地部での載荷試験を実施して, 目地部に生じるひずみを測定した. また, 解析モデルに3次元FEMを使用し, 実測ひずみと解析ひずみを比較することにより, 設計に必要なパラメータを決定した. さらに, FWD試験を実施し, 目地部の荷重伝達機能の評価を行ったが, 目地の種類による違いを明確にすることはできなかった.
  • 佐々木 健一, 八谷 好高, 坪川 将丈, 亀田 昭一, 栩木 隆
    2002 年 7 巻 p. 19p1-19p11
    発行日: 2002年
    公開日: 2012/01/19
    ジャーナル フリー
    現在の空港コンクリート舗装は、設計曲げ強度5N/mm2を標準としており、それ以外のコンクリートを適用した事例はほとんどない。本研究は、水セメント比を小さくして曲げ強度を高めたコンクリートの空港舗装へ適用性を明らかにすることを目的に、配合設計をする上において注目すべき事項について検討し、最適配合を見出した。まず、基礎的な考察から、粗骨材の選定が高強度を得るのに重要であること、単位水量および細骨材の選定が施工性に及ぼす影響が大きいこと等の知見を得た。最終的には、小型施工機械を用いた検討を行って、空港舗装用に最適な高強度コンクリートの配合を明らかにした。
  • 八谷 好高, 坪川 将丈, 董 勤喜
    2002 年 7 巻 p. 21p1-21p10
    発行日: 2002年
    公開日: 2012/01/19
    ジャーナル フリー
    空港アスファルト舗装を半たわみ性材料を用いたオーバーレイにより補修する場合の設計法を明らかにした. まず, 半たわみ性材料の力学特性ならびに表層への適用性を明らかにするために各種室内試験を実施してから, この材料を用いたオーバーレイの施工性を検証するために試験施工を実施し, 航空機荷重に対する舗装構造としての安全性を検証するために航空機荷重による繰返し載荷試験を実施した. これら一連の試験により本工法の空港への適用性を確認した. 最終的には, この材料を用いたオーバーレイの構造設計法として, 多層弾性理論を用いた計算により得られるひずみを層に応じて1.1~1.2倍した値に注目して厚さを算定する方法をまとめた.
  • 谷口 聡, 吉田 武
    2002 年 7 巻 p. 22p1-22p10
    発行日: 2002年
    公開日: 2012/01/19
    ジャーナル フリー
    ライフサイクルコスト分析は維持修繕予算を効果的に分配するのに必要不可欠である. ライフサイクルコストを適切に把握するためには, 道路管理者費用のみならず, 道路利用者費用, 沿道及び地域社会の費用についても考慮しなければならない. 本研究では, LCCの算定項目の検討, 米国連邦道路庁の“Life-Cycle Cost Analysis in Pavement Design”を日本で収集されているデータや文献を用いて計算する方法の検討, 並びに現道におけるライフサイクルコストの試算を行った. その結果, 「交通量累加曲線」は工事区間の影響にされる交通量及び渋滞時間を容易に算出することができた. また, 工事区間の渋滞の影響が大きな比重を占めることがわかった.
  • 上島 壯
    2002 年 7 巻 p. 23p1-23p11
    発行日: 2002年
    公開日: 2012/01/19
    ジャーナル フリー
    米国外研究者がLTPPデータを解析する際に環境気象条件の把握が難しいハンディキャップであった. 本研究はLTPP一般配布データのDATAPAVE2.0に収録されている気象関連データを用いて, 基本的試験区の気温, 降水量, 降雪量, 湿度, 風速の季節変動についてクラスター分析による分類を行ない, 気象条件の詳細化を試みた. その結果をベースに気温や日照の日変動や舗装体温度特性との関係について考察した.
  • 竹内 康
    2002 年 7 巻 p. 24p1-24p9
    発行日: 2002年
    公開日: 2010/11/19
    ジャーナル フリー
    本研究では, 舗装材料の弾塑性挙動を予測するために, 拡張SMP基準と等方硬化パラメータを用いて修正Cam-Clayモデルを改良し, アスファルト混合物, 粘性土, 粒状路盤材料の静的三軸圧縮試験の弾塑性解析を行った. その結果, 実測結果と解析結果は良く一致しており, 本研究で提案した弾塑性モデルが舗装材料の静的な弾塑性解析に適用可能であることがわかった.
  • 董 勤喜, 松井 邦人, 八谷 好高
    2002 年 7 巻 p. 25p1-25p10
    発行日: 2002年
    公開日: 2012/01/19
    ジャーナル フリー
    本論文は, 3次元有限要素法を用いて航空機輪荷重に相当する移動荷重による滑走路の動的応答解析を行っている. 滑走路を有限要素で離散化し, 時間領域の積分にはニューマークβ法を用いている. ここでは航空機のタイヤ圧を滑走路表面への等分布荷重としてモデル化している. 航空機タイヤが作用する要素と節点を効率的に決定する方法を提案している. 使用している有限要素は8節点アイソパラメトリック要素と呼ばれるものである. 滑走路を構成する材料はすべて線形弾性体と仮定している. 走行する輪荷重による動的応答を解明することが本研究の目的であり, 走行速度, アスファルト層の厚さ, 輪荷重配置が応答に及ぼす影響について考察している. 最後に荷重の種類と応答との関係を調べるため, 移動荷重, 静的荷重と衝撃荷重の応答を比較している.
  • 村山 雅人, 菅野 宏, 姫野 賢治
    2002 年 7 巻 p. 26p1-26p8
    発行日: 2002年
    公開日: 2012/01/19
    ジャーナル フリー
    排水性舗装は高空隙率であるために使用されている高粘度改質アスファルトの劣化が激しく, 施工後5~7年で針入度が10 (1/10mm) 程度にまで劣化している場合が多い. そこで, 本研究では高粘度改質アスファルトの劣化に関する検討を行い, 劣化した高粘度改質アスファルトを回復させるにはオイル成分と改質材成分の補充が必要であることを明らかにした. 次に, 排水性アスファルト混合物の再生を目的に実験的検討を行い, SBSエマルジョンが排水性アスファルト混合物発生材への分散性に優れていることを見出した. また, SBSエマルジョンを改良することで劣化した高粘度バインダへの相溶性を向上させることができることを示した.
  • 鎌田 修, 山田 優
    2002 年 7 巻 p. 27p1-27p8
    発行日: 2002年
    公開日: 2012/01/19
    ジャーナル フリー
    ペットボトルのリサイクルは進んでいるが, ラベル部分のポリエチレンは種々の色を呈しているために, プラスチック製品としての用途は限られている. また, これまでの研究で密粒度アスファルト混合物にポリエチレンを混入すると耐流動性, 耐曲げひび割れ特性が向上することが分かっている. そこで本研究では, 使用されることが多くなっている排水性アスファルト混合物に混入し, その効果を調べた. その結果, 水浸ホイールトラッキング試験による破壊時間が大きくなり, また耐油残留安定度試験から残留安定度が大きくなり, 排水性混合物に求められる滞留水によるはく離破壊, 車の油漏出による破壊に対する抵抗性が向上することが分かった.
  • 沈 菊男, 野村 健一郎, 木下 庄次
    2002 年 7 巻 p. 28p1-28p8
    発行日: 2002年
    公開日: 2012/01/19
    ジャーナル フリー
    我が国においては, 通常, 針入度を指標として再生用添加剤量を決定し, 再生アスファルト混合物の配合設計を実施している. 当該手法は簡便な手法ではあるものの, 供用中のアスファルトの劣化や供用性などを十分に考慮しているとは言い難い. 本研究では Strategic Highway Research Program (SHRP) で示されたパフォーマンスグレート (PG) が, 混合物製造時および供用中の劣化を考慮した供用性に基づき分類された新アスファルトの仕様であることに着目し, ここで適用されているダイナミックシアレオメータ (DSR), ベンディングビームレオメータ (BBR) の両試験によって再生アスファルトの性状を評価することで, 最適な再生用添加剤量を決定する手法を提案した.
  • 内田 喜太郎, 黒川 勤, 姫野 賢治, 西澤 辰男
    2002 年 7 巻 p. 29p1-29p11
    発行日: 2002年
    公開日: 2012/01/19
    ジャーナル フリー
    本研究は, アスファルト舗装の表層上面から発生し, 下部に発達するトップダウンクラック (わだち割れ) の研究の一環として行なったものである. 高温時に発生するマイクロクラックは, タイヤの転圧によるニーディング作用を受け, 破断面においてアスファルトモルタルの接着作用やブリージング等によってヒーリングすることが考えられるが, アスファルト混合物の劣化が進んでくると, 自着作用 (ヒーリング作用) は少なくなり, わだち割れに発達するものと推測している. 以上のような現象を検証するために, アスファルトおよびアスファルト混合物のヒーリング特性の評価方法を開発するとともに, ホイールトラッキング試験機を用いた走行シミュレーション試験を行うことによって, わだち割れの一因を明らかにした.
  • 伍 石生, 培 文, 八谷 好高
    2002 年 7 巻 p. 30p1-30p7
    発行日: 2002年
    公開日: 2012/01/19
    ジャーナル フリー
    空港滑走路のグルービングは厳しい荷重条件下においても高い耐久性が必要とされる. 本研究では一連の室内試験により, 骨材, アスファルト, 養生方法等の要因がそれに及ぼす影響を検討した. 得られた結果は次のようなものである. a) 骨材の粒度配合, 最大粒径は高温時の耐久性向上にあまり寄与しない. b) 改質アスファルトは高温時の耐久性を改善する. c) グルービング設置までに養生期間を確保することは耐久性の改善に影響を及ぼすが, さらに交通荷重を繰返し与えることは著しい効果がある.
  • 早坂 保則, 岳本 秀人
    2002 年 7 巻 p. 31p1-31p9
    発行日: 2002年
    公開日: 2010/11/19
    ジャーナル フリー
    室内試験や現地における実証試験を基に, 最適なグルービングパターン (溝幅×溝深さ×溝間隔) について検討を行った. 効果の評価にあたっては, 一般舗装との比較により, 乾燥・湿潤・雪氷路面におけるすべり抵抗性, および排水機能の評価を行った. さらに, 流動や摩耗に対するわだち掘れや溝つぶれに対する耐久性を確認し, 総合評価を行った.
  • 藤田 晃弘, 安藤 一善
    2002 年 7 巻 p. 32p1-32p8
    発行日: 2002年
    公開日: 2012/01/19
    ジャーナル フリー
    近年、交通量の増加や多様化に伴い、これまで以上に交通安全の確保が必要となってきた。特に、夜間および雨天時における路面の視認性低下により、交通の安全性が損なわれることが最も重要な課題となっている。そこで、安全性の向上を図るため、視認性の向上・視線誘導を目的とした蛍光ポリマーセメントモルタル (以後LPCMという) に関する研究を実施した。本研究は、ホワイトセメントにポリマー (高性能モルタル接着増強剤) および無機蛍光顔料を混入したLPCMを新しく開発し, 従来の舗装とは異なる発光薄層舗装材料の力学特性、発光特性を検討したのでその結果について報告する。
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