ペット栄養学会誌
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19 巻 , Suppl 号
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日本ペット栄養学会 第18回大会
シンポジウム1
シンポジウム2
一般演題
  • 宮島 芙美佳, 小野沢 栄里, 生野 佐織, 石井 聡子, 後藤 杏依, 小田 民美, 森 昭博, 左向 敏紀
    2016 年 19 巻 Suppl 号 p. suppl_23-suppl_25
    発行日: 2016/06/30
    公開日: 2017/04/10
    ジャーナル フリー
    ヒトにおいて中鎖脂肪酸は代謝速度が速く、効率の良いエネルギー源とされ、また 脂肪蓄積抑制効果などが認められている。そこで、本研究では健常猫に対し、中鎖脂肪酸を豊富に含むココナッツオイルを添加した食事を給与し、脂質代謝に与える影響について比較検討した。ココナッツオイル添加食では有意差は認められなかったがインスリン濃度が他の脂肪添加食よりやや低い傾向を示した。その他の血液検査項目は明らかな変化は見られなかった。試験期間中、ココナッツオイル添加食による肝障害や消化器症状等の副作用は認められず、体重・体脂肪率・その他全身の栄養状態いずれにおいても明らかな変化が見られなかった。以上のことから、健常猫においてココナッツオイルは他の脂肪と同様に少量でもエネルギーを得ることができるかつ、安全で膵臓への負担が少ないエネルギー源として有効に利用できる可能性が示された。
  • 生野 佐織, 奥畑 遥景, 戸髙 麻衣, 小野沢 栄里, 石井 聡子, 後藤 杏依, 宮島 芙美佳, 小田 民美, 森 昭博, 左向 敏紀
    2016 年 19 巻 Suppl 号 p. suppl_26-suppl_27
    発行日: 2016/06/30
    公開日: 2017/04/10
    ジャーナル フリー
    血清中のアセトアミノフェン(以下APAP)濃度を簡易に測定できるAPAP検出キッ トを用い、イヌにおける本キットの有用性および検出可能なAPAP投与量を検討した。健常犬にウェットフード100gと粉末のAPAPを混ぜたものを同時に給与し、血中濃度の上昇した血清検体を得た。得られた血清を用いて同時再現性、日差再現性、および希釈直線性を検討した。 同時再現性の変動係数(CV)は7.65%、希釈直線性は、r2=0.98と良好な数値が得られた。日差再現性試験は、CV値(n=6)が20.61%と、今回用いたAPAP検出キットは、摂取直後に測定することが望ましいと考えられた。APAP投与量の検討では、10mg/kg投与試験で、有意な血中APAP濃度の上昇は認められなかったが、20mg/kg投与試験で有意な上昇が認められたため、APAPの投与量は20mg/kgが推奨されると考えられた。
  • 小田 民美, 小野沢 栄里, 生野 佐織, 石井 聡子, 後藤 杏依, 宮島 芙美佳, 森 昭博, 左向 敏紀
    2016 年 19 巻 Suppl 号 p. suppl_28-suppl_29
    発行日: 2016/06/30
    公開日: 2017/04/10
    ジャーナル フリー
    チューリップは有毒植物としてヒトではよく報告があり、主症状は皮膚炎などの接触性アレルギー症状であり、大量に食べない限りは消化器症状などの比較的軽度の中毒症でおさまるといわれている。しかしながら、これを犬猫が誤食した場合、ヒトとは異なる重篤な中毒症状を呈し、最悪の場合死に至ることもある。今回、本学付属動物医療センターにチューリップの球根を大量に誤食したことによるツリピン中毒症を呈した犬が来院したので、その経過について報告する。
  • 枡岡 久志, 宮本 浩邦, 須田 瓦, 宇田川 元章, 井藤 俊行, 岩田 菖子, 大野 博司, 服部 正平, 児玉 浩明
    2016 年 19 巻 Suppl 号 p. suppl_30-suppl_31
    発行日: 2016/06/30
    公開日: 2017/04/10
    ジャーナル フリー
    近年、プロバイオティクスやプレバイオティクスへの関心が高まっているが、ペッ ト業界では犬の腸内細菌叢や代謝に与える影響についての研究は限られている。本研究では、畜産分野で利用研究が進んでいる Bacillus thermoamylovoraus の近縁種である好熱性細菌 Bacillus hisashii N11T(国際寄託番号BP-863)の経口投与試験を実施し、血中成分、内臓脂肪の変化、 並びに腸内細菌叢の生理的な変化について検討した。
     腸内細菌叢の解析の結果、投与後に Firmicutes門の構成比が減少し、Bacteroides門の構成比が増加していた。また、Firmicutes門の中でも特に Clostridium属Cluster XIに属する種が減少していた。この時、CT画像の解析の結果、脂肪領域の減少が確認され、併せて血中の脂肪代謝に関連する分子の変化が確認された。
  • 清水 いと世, 舟場 正幸, 松井 徹
    2016 年 19 巻 Suppl 号 p. suppl_32-suppl_33
    発行日: 2016/06/30
    公開日: 2017/04/10
    ジャーナル フリー
    アンケート調査により得たイヌの手作り食レシピと成書におけるイヌの手作り食レシピの食材と量より、食品成分表を用いて栄養素量を算出し、AAFCO養分基準(2016)の最小量及び最大量と比較した。8割以上のレシピがCa、Cu 、Zn、ビタミンAの最小量を下回り、一方ヨウ素やビタミンDの最大量を上回るレシピがあった。本試験の結果より、AAFCO養分基準を満たすように手作り食を調製する際には、上記の不足しがちな栄養素を多く含む食材を用い、過剰となりがちな栄養素を多く含む食材の量に配慮する必要があることが示された。
  • 髙倉 真弓, 長町 さつき, 西川 拓磨, Chowdhury. V. S, 安尾 しのぶ, 古瀬 充宏
    2016 年 19 巻 Suppl 号 p. suppl_34-suppl_35
    発行日: 2016/06/30
    公開日: 2017/04/10
    ジャーナル フリー
    多くの乳児は栄養を乳汁から摂取しているため、乳汁は乳児に大きな影響を与えていると考えられる。本実験で用いたオルニチンにはノンレム睡眠を増加させ、睡眠の質を向上させる働きがあると報告されている。したがって本実験では乳汁中のオルニチン量を増加させ、それにより乳児のオルニチン摂取量を増加させることで睡眠様行動が増加するかどうかについてマウスを用いて検討した。オルニチンを摂取することにより、母マウスの血漿中のオルニチン濃度は大きく増加したが、乳汁中のオルニチン濃度は血漿ほど大きく変化しなかった。仔マウスに至っては血漿中のオルニチン濃度に変化はなく、また睡眠様行動についても変化は見られなかった。母マウスが摂取したオルニチンの代謝について、乳腺においてポリアミンへ代謝された可能性も視野に入れ検討を進める予定である。
  • 長町 さつき, 高倉 真弓, 西川 拓磨, 池田 裕美, 小平 桃子, 山口 剛史, Chowdhury. V.S. , 安尾 しのぶ, 古 ...
    2016 年 19 巻 Suppl 号 p. suppl_36-suppl_37
    発行日: 2016/06/30
    公開日: 2017/04/10
    ジャーナル フリー
    哺乳類の仔の発育には母乳の成分が多大な影響を及ぼし、その栄養素の一つである L-セリンは脳の発達に関与する。本実験では、L-セリンを妊娠マウスに摂取させ、乳汁中の遊離アミノ酸組成や仔の発育及び行動への影響を調査した。その結果、乳汁中のL-セリンは増加したが、L-及びD-グルタミン酸の計、タウリン、L-ヒスチジン、L-及びD-アラニンは減少した。 仔の体重の増加はL-セリン群で芳しくなかったが、理由としては母の摂食量の低下による乳量の減少、乳中の必須アミノ酸であるL-ヒスチジンやタウリンの減少による成長の遅延が考えられた。以上から、L-セリンは血中から乳汁へ移行しやすいが、他の乳汁アミノ酸組成にも影響することで仔の発育を遅延させる可能性が示唆された。
  • 西川 拓磨, 長町 さつき, 髙倉 真弓, 池田 裕美, 小平 桃子, 山口 剛史, Chowdhury, V.S., 安尾 しのぶ, 古瀬 ...
    2016 年 19 巻 Suppl 号 p. suppl_38-suppl_39
    発行日: 2016/06/30
    公開日: 2017/04/10
    ジャーナル フリー
    妊娠期間に母体がストレスを受けると、その影響は母体のみでなく子供(仔マウス) にも及ぶと考えられている。本実験では、妊娠期のICRマウスに拘束ストレスを与え、仔マウスの体重と行動の変化を調査した。出産5日目の体重がストレス処理群で有意に低い値を示したが、その後コントロール群と同様の値を示すようになった。またストレス処理群の仔マウスにおいて、自発運動量の低下と不安様行動の増加が見られた。乳汁中の各種遊離アミノ酸濃度に変化は見られなかったため、妊娠期間中に母体がストレスを受けることによって生じたコルチコステロンやアミノ酸の濃度の変化が胎盤を経由して胎仔に影響し、初期成長の抑制や行動の変化をもたらした可能性が示唆された。
  • 池田 裕美, 山口 剛史, 小平 桃子, Bahry M.A., Chowdhury V.S., 安尾 しのぶ, 古瀬 充宏
    2016 年 19 巻 Suppl 号 p. suppl_40-suppl_41
    発行日: 2016/06/30
    公開日: 2017/04/10
    ジャーナル フリー
    ジャンガリアンハムスターとロボロフスキーハムスターは同属でありながら、ロボロフスキーハムスターはヒトに慣れにくく多動性を示す。これまでの研究により、ジャンガリアンハムスターに比してロボロフスキーハムスターにおいてストレス感受性が高いのではないかと仮説を立て、多動性とストレス感受性との関連性を解明することを目的とした。単離ストレスを負荷し、多動性がストレス感受性と関連しているか否かを検討するために3種類の行動試験を実施した。その結果、ロボロフスキーハムスターの多動性が不安様行動を反映している可能性が示唆された。しかしながら、単離ストレスに慣れが生じたことや、単離ストレスがハムスターに対し弱いストレスであることが認められた。
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