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山口 潤, 山口 憂子
2024 年27 巻Suppl 号 p.
suppl_23-suppl_24
発行日: 2024/06/30
公開日: 2024/07/18
ジャーナル
フリー
2024年1月1日に発生した能登半島地震後に、当院に来院した伴侶動物について、前年12月からの体重の変化を調べたところ、平時と比べて有意に減少していた。また、震災に関連するキーワードで震災以降のカルテを解析したところ、消化器症状を筆頭に種々の症状が主訴として紐づけられた。以上を踏まえ、能登半島地震に被災した動物に、栄養状態の悪化を伴う症状が好発していたことが示唆された。
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秋山 蘭, 工藤 緋莉, 相馬 唯花, 小野沢 栄里, 小田 民美, 森 昭博
2024 年27 巻Suppl 号 p.
suppl_25-suppl_26
発行日: 2024/06/30
公開日: 2024/07/18
ジャーナル
フリー
犬の飼い主を対象に、犬の手作り食に関する意識調査を行った。犬用手作り食に興味がある飼い主は75.5%、手作り食を選択肢として許容する飼い主は82.0%を占めた。犬の食事の意識するポイントとして、栄養面、食いつき、食べやすさが重要視されており、飼い主は犬の食事の必要とする栄養バランスや、犬が積極的かつ確実に摂取できるような食事を求めていると考えられた。また、飼い主は手作り食が優れた栄養バランスをもつ食事であると誤認している可能性があった。そのため、食事の選択肢として手作り食を挙げるためにはAAFCO養分基準を満たすレシピ作りを目指すだけでなく、食事に関する正しい情報発信や栄養指導が必要である。
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岩崎 永治, 森 昭博
2024 年27 巻Suppl 号 p.
suppl_27-suppl_28
発行日: 2024/06/30
公開日: 2024/07/18
ジャーナル
フリー
本研究はネコが自発的な植物食を行う原因を明らかにすることを目的とし、猫草、野菜、野草を対象に味覚評価を実施した。キャットフードAに純水を加えた混合物をスタンダードとし、キャットフードAと純水にエンバク、シュンギク、ヨモギ、ナズナを加えた混合物を植物サンプルとした。結果、測定誤差率(m2)はすべて50%以下を示し、全サンプルが同じマトリクス内に含まれると判断された。また、エンバクは他の植物と比べ有意に高い旨味を有し、摂食を通して苦味や渋味が少なかった。このような特徴はネコに自発的な植物食を促す一つの条件である可能性が考えられた。
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五木田 紅葉, 菅原 莉子, 茂木 優歩, 小田 民美, 森 昭博
2024 年27 巻Suppl 号 p.
suppl_29-suppl_30
発行日: 2024/06/30
公開日: 2024/07/18
ジャーナル
フリー
本研究は日本で流通しているキャットフードの市場調査を行うことで、キャットフードの実態を調査することを目的とした。市販されている猫用総合栄養食(各12種のドライ製品とウェット製品)および10種の間食(ウェット製品)におけるカルシウム、リンおよびナトリウム(食塩濃度から換算した)を分析した。その結果、総合栄養食の比較ではカルシウム、リン、カルシウム/リン比、ナトリウムに有意差は認められなかった。間食はカルシウム、カルシウム/リン比が有意に低かった。総合栄養食の中にはカルシウム/リン比が1以下と低い製品も存在し、ウェット製品でその数が多い傾向であった。
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辻本 綾子, 辻本 義和
2024 年27 巻Suppl 号 p.
suppl_31-suppl_32
発行日: 2024/06/30
公開日: 2024/07/18
ジャーナル
フリー
一般的な栄養添加物を使用せず、手作り食に近い原材料のみで製造された国産のドッグフードが流行している。これらのフードは栄養バランスに問題ないとホームページ上に記載されている。本研究では、これらのフードを対象に、栄養成分分析を実施し、「分析試験」におけるAAFCOの養分基準と比較した。検査項目として、手作り食で不足しやすい「亜鉛・銅・カルシウム・リン」の4項目を測定した。7製品中2製品は陽性対照とした。対象とした5製品において、亜鉛は4製品、銅は3製品、カルシウムは1製品、リンは2製品でAAFCOの養分基準に足りていなかった。2製品ではカルシウムリン比も基準外であった。1製品については製造ロットによる差も評価したが、同様の結果であった。以上の結果から、一般的な栄養添加物を使用しないドッグフードの中には分析試験によるAAFCOの養分基準を満たさないものがあった。これらのフードを長期間給餌されたイヌの健康にどのような影響があるかはこれからの課題である。
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辻本 綾子, 辻本 義和
2024 年27 巻Suppl 号 p.
suppl_33-suppl_35
発行日: 2024/06/30
公開日: 2024/07/18
ジャーナル
フリー
分析試験においてAAFCOの養分基準を満たしていなかったドッグフードを長期間(6ヶ月以上)給餌されていたイヌに「スクリーニング検査」を実施することで健康に及ぼす影響を検討した。対象の10頭は年齢(2〜10歳)・性別・犬種も様々で、健康状態に問題はなかった。10頭中血清亜鉛濃度は1頭で低値、血清銅濃度は1頭で高値であった。当グループの6年前の研究(未発表)ではドッグフード食のイヌで血清亜鉛濃度は35頭中6頭が低値、血清銅濃度は29頭中14頭が高値であった。血球計算や生化学検査、画像検査も実施したが、顕著な異常や特筆すべき傾向はなかった。今回の検査では、AAFCOの養分基準を満たさないフードを長期間給餌された成犬の健康に顕著な異常は認められなかった。ただし、栄養素の欠乏症は非侵襲性かつ栄養素特異的なバイオマーカーが確立されておらず、診断が困難で、また欠乏症は潜在的に進行している場合もあり、現時点で体の変化を捉えきれなかった可能性もある。症例数を増やすことで再評価していきたい。
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酒居 幸生, 平尾 雅貴, 亀島 聡, 岡村 泰彦, 水野 拓也, 島村 俊介
2024 年27 巻Suppl 号 p.
suppl_36-suppl_37
発行日: 2024/06/30
公開日: 2024/07/18
ジャーナル
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グルタミン代謝に着目してイヌ高悪性度消化器型リンパ腫(HGAL)の病態解析を行った。イヌHGAL細胞株の培養液中にグルタミナーゼ阻害剤を添加したところ、グルタミンからグルタミン酸への変換が抑制され、クエン酸回路が阻害された。また、細胞周期停止や細胞死が誘導され、細胞増殖が抑制されたことから、イヌHGALの進行においてグルタミン代謝が重要な役割を担うことが明らかになった。
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吉村 徹, 黒野 剛, 廣瀬 優太, 伊藤 智和, 平島 康博, 今飯田 創太, 若山 守
2024 年27 巻Suppl 号 p.
suppl_38-suppl_39
発行日: 2024/06/30
公開日: 2024/07/18
ジャーナル
フリー
ネコの死因の上位にある腎臓疾患の進行抑制にはその早期発見が重要であり、そのため簡便な腎疾患のスクリーニング法の開発が望まれる。これまでにネコにおいて血漿および尿中のD-およびL-アミノ酸濃度が腎疾患検出のバイオマーカーになる可能性が報告されている[1]。本研究では酵母のD-アミノ酸N-アセチルトランスフェラーゼを用いてネコ尿中の酸性アミノ酸を除くD-アミノ酸濃度を簡便に測定する方法を構築した。本法を用いて尿中D-アミノ酸濃度を測定した結果、腎疾患と診断された猫においては尿中のD-アミノ酸濃度が明らかに減少すること、またD-アミノ酸濃度が腎疾患の重篤度を示唆する血中のクレアチニン尿素濃度や尿素窒素量と逆相関を示すことが明らかとなった。
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上迫 のどか, 友永 省三
2024 年27 巻Suppl 号 p.
suppl_40-suppl_41
発行日: 2024/06/30
公開日: 2024/07/18
ジャーナル
フリー
市販の総合栄養食に使用されている原材料は各フード間で差異が認められる。したがって、毎日同じフードを摂取し続けた場合、栄養素以外の成分の摂取量に大きな差が生じうると考えた。そのような成分の探索を目的として、市販イヌ用総合栄養食のドライ製品12種においてガスクロマトグラフ質量分析計を用いた低分子代謝物質の網羅的な半定量分析を行った。その結果、232種の低分子代謝物質が同定された。多くの成分でフード間に有意な差異が認められたが、その中には、生体調節機能が期待されるタウリンが確認されたことから、タウリンに特化した定量分析系を用いた評価など更なる研究の必要性が示唆された。
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友永 省三, 上迫 のどか, 関口 麻悠, 山口 遥香
2024 年27 巻Suppl 号 p.
suppl_42-suppl_43
発行日: 2024/06/30
公開日: 2024/07/18
ジャーナル
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食肉および魚肉には、イミダゾールジペプチド(IDP、カルノシンおよびアンセリンなど)が多く含まれている。IDPの1種であるカルノシンは、ネコへの給与による抗肥満効果が報告されている。ネコにおけるフードからのIDP摂取量を推定するために、通常総合栄養食(ドライ製品およびウェット製品)と肥満用総合栄養食(ドライ製品)のIDP(カルノシンおよびアンセリン)含量を調べた。また、手作り食中両IDP含量を推定した。ウェット製品はドライ製品よりも両IDP含量が多かった。肥満用総合栄養食は通常総合栄養食よりもカルノシンが少なかった。手作り食はウェット製品と同程度に両IDPが含まれていた。多くの飼い主が与える割合が高いドライ製品のみでは、カルノシンの摂取量は抗肥満効果の有効量に達しないことが推測された。
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川上 敏明, 君付 忠和, 山根 洋子, 工藤 真樹子, 藤井 梢, 森竹 孝史, 尾越 博行, 市川 敏喜, 川田 隆幸, 渡邉 典夫, ...
2024 年27 巻Suppl 号 p.
suppl_44-suppl_46
発行日: 2024/06/30
公開日: 2024/07/18
ジャーナル
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エミューオイルを配合したサプリメントを猫の鼻炎4例と口内炎2例に給与し、症状改善が6例すべて認められ、2例にステロイド剤の減量が認められた。
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中垣 理, 竹嶋 正彦, 市川 敏喜, 川田 隆幸, 渡邉 典夫, 平澤 芳夫
2024 年27 巻Suppl 号 p.
suppl_47-suppl_48
発行日: 2024/06/30
公開日: 2024/07/18
ジャーナル
フリー
加齢に伴い発生する疾病・症状を呈している11歳以上の高齢犬50頭に、豚プラセンタエキスサプリメントを給与した。起立・歩行困難、サルコペニア、認知障害等の疾病あるいは症状を呈している個体で症状が改善した。50頭中38頭で症状改善が認められた。サルコペニア様の筋肉減少による起立・歩行困難に対しては40頭中32頭で改善された。夜鳴きが改善された例も認められた。
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法橋 亜都子, 柿山 明香, 志波 優, 加賀 千晶, 小林 稔秀, 野本 康二, 水澤 直美
2024 年27 巻Suppl 号 p.
suppl_49-suppl_50
発行日: 2024/06/30
公開日: 2024/07/18
ジャーナル
フリー
我々はこれまでにガラクトオリゴ糖(GOS)の継続摂取がイヌの腸内環境を良化させ、健康維持に有用であることを報告した。本研究では、GOSの継続摂取がネコの腸内環境に与える影響およびそれに伴う機能性を評価した。一般家庭で飼養される健康なネコにGOSを8週間摂取させた結果、Bifidobacteriaceaeなどの糞便中細菌叢の変化や糞便中有機酸の増加および血清中尿毒素の低下が認められた。以上の結果からGOSの継続摂取はネコの健康維持に有用であると考えられた。
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永利 楓子, 山﨑 裕毅, 市原 知佳, 吉村 和則, 赤羽根 僚太, 出口 辰弥, 田村 昌大, 大田 寛
2024 年27 巻Suppl 号 p.
suppl_51-suppl_52
発行日: 2024/06/30
公開日: 2024/07/18
ジャーナル
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Cris Niño Bon B. Marasigan, Koji Hori, Shingo Maeda, Yasuyuki Momoi, ...
2024 年27 巻Suppl 号 p.
suppl_53-suppl_55
発行日: 2024/06/30
公開日: 2024/07/18
ジャーナル
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Neurodegeneration is one of the most intricate processes involving synergistic interactions between neurons and glial cell types. Recent data implicate neuroinflammation and the generation of reactive oxygen species (ROS) during oxidative stress as major contributors to its progression. Astaxanthin (ATX) is a compound that has recently gained recognition due to its antioxidative properties. In this study, the effects of ATX on canine glial- and neuron-like cells, J3T1 and J3T2, against H2O2-induced neurotoxicity were investigated. ATX treatment demonstrated its protective effects against oxidative stress damages in both of the cells, especially J3T2 cells, through the data obtained from cell viability, relative gene expression, TUNEL assay, and immunocytochemistry. These suggest that ATX can suppress oxidative stress and attenuate apoptotic cell death with potential involvement of the peroxiredoxin-regulated signaling pathway, supporting its neuroprotection through inhibition of apoptosis and ROS generation.
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