ペット栄養学会誌
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原著論文
  • 湯川 尚一郎, 安部 満里菜, 神田 明日香, 盛田 美帆, 岡本 麻子, 湯川 元美, 仲 克己
    2022 年 25 巻 1 号 p. 1-4
    発行日: 2022/04/10
    公開日: 2022/04/20
    ジャーナル フリー

    海外では、キャットフードへのサルモネラ属菌混入が原因であるヒトサルモネラ症の発生事例が報告されている。このことから、本邦においてキャットフードへのサルモネラ属菌混入の有無を明らかにするために日本国内で販売されているキャットフードからサルモネラ属菌の検出の有無を調査した。ドライキャットフードは国内産29製品と国外産14製品を供試した。ウェットキャットフードは国内産17製品と国外産47製品を供試した。サルモネラ属菌の検出方法は「愛玩動物用飼料等の検査法(27消技第1051号)」に従った培養法により行った。その結果、サルモネラ属菌は、すべての製品から検出されなかった。このことから、日本におけるキャットフードのサルモネラ属菌混入に関するヒト及びネコの健康被害のリスクは低いと考えられた。

2019年日本ペット栄養学会研究奨励金報告書
  • 新名 彩加, 原 愛実, 松本 浩毅
    2022 年 25 巻 1 号 p. 5-10
    発行日: 2022/04/10
    公開日: 2022/04/20
    ジャーナル フリー

    異常な腸内細菌叢の状態であるdysbiosisを正常化することを目的として、プロバイオティクスを含むペットフードやサプリメントが注目されている。しかし、細菌製品がイヌの消化器に及ぼす影響についての報告は限られている。本研究の目的は、プロバイオティクスを給与することによって起こりうる糞便中の細菌叢とその代謝産物である短鎖脂肪酸(SCFA)濃度の変動の関係を調査することである。健常犬にプロバイオティクスを給与し、糞便中の細菌数およびSCFA濃度の変動に対する関係性は単回帰分析を用いて解析を行った。酢酸濃度の上昇に対する細菌の影響力は、Bacteroides属(係数推定値2.46、p<0.01)、Fusobacterium属(係数推定値2.28、p<0.01)そしてC. coccoides group(係数推定値1.42、p<0.01)の順であることが明らかとなった。さらに、プロピオン酸濃度の上昇には、Bacteroides属(係数推定値0.97、p<0.01)とFusobacterium属(係数推定値0.79、p<0.01)がその順に影響することも明らかとなった。これらのことから、特にBacteroides属とFusobacterium属の細菌数の増加により酢酸とプロピオン酸の濃度を上昇させることで、腸内の免疫機構の修復が期待できることが示唆された。今後さらなる研究によりdysbiosisの関与が疑われる消化管疾患に対する細菌製剤の使用基準の確立が期待できる。

総説
解説
日本ペット栄養学会第22回大会抄録「一般演題」補遺
日本ペット栄養学会第22回大会抄録「一般演題」抄録訂正
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