ヒューマンファクターズ
Online ISSN : 2186-2389
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ISSN-L : 1349-4910
23 巻, 1 号
ヒューマンファクターズ
選択された号の論文の3件中1~3を表示しています
研究論文
  • ―レジリエンス向上を目的とした社内研修での教育事例から―
    伊藤 朝陽, 白肌 邦生
    2018 年 23 巻 1 号 p. 3-11
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/10/03
    ジャーナル オープンアクセス
    本研究は,技術職場における安全情報の活用に至る,組織成員の認知的なプロセスを検討することが目的である.この目的達成のため,レジリエンスについて社内研修で教育される事例を題材とした.研修を受講した組織成員74 名分のアンケートデータを利用し,組織成員の情報活用を最終的な従属変数として共分散構造分析を行う.分析の結果,研修講師の情報への思い入れの説明,情報に対する個人的な体験談,情報伝達時の活気良さが,研修講師の熱心な情報伝達という潜在変数を介し,研修講師の情報賛同,組織成員の情報信用を経て,最終的に組織成員の情報活用に至るという全てのパスが,統計的に有意であった.この結果は,技術職場において組織成員に安全情報が能動的に活用されるためには,その安全情報が語り手自身の信念になっていて,対面で熱心に語ることで,組織成員に語り手の強い賛同を認知させることの必要性を示唆する.
  • 初谷 友希, 中村 隆宏
    原稿種別: 研究論文
    2018 年 23 巻 1 号 p. 12-29
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/10/03
    ジャーナル オープンアクセス
    近年、航空産業では航空需要の急増と操縦士の高齢化に伴って、新規操縦士の確保・育成が急務となっている。操縦適性検査の予測妥当性および訓練の効率化・効果向上を検討する上で、未熟練者の技能習熟過程や操縦適性に関わる認知処理能力について把握することが必要となるが、未熟練者を対象とした研究は未だ少なく、未熟練者がいかにして操縦技能を身に付けていくかは十分に明らかにされてはいない。本研究では、模擬飛行実験および認知課題実験を実施し、操縦技能と認知課題成績の関連性について検討を行った。本研究の分析では、技能習熟度と一部の認知課題成績(単純反応時間課題・視覚探索課題)に有意な関連性が認められた。自己評価に関する分析では、技能習熟度が低い実験参加者の自己評価の妥当性は低く、自身の技能習熟度を過大評価する傾向が示唆された。
  • -Safety-II の実際的方法の検討-
    中西 美和, 八尾 敬介
    原稿種別: 研究論文
    2018 年 23 巻 1 号 p. 30-51
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/10/03
    ジャーナル オープンアクセス
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