Al
2O
3担持貴金属触媒による炭化水素燃焼反応におけるH
2添加効果を検討した。Pt/Al
2O
3とIr/Al
2O
3では,オレフィン燃焼においてH
2添加によってライトオフ温度付近のCO
2生成が向上した。Pt/Al
2O
3上でのC
2H
4燃焼では,Pt粒子径の増加に伴って70 °CにおけるCO
2生成ターンオーバー数が増加することが分かった。Pt/Al
2O
3上でのC
2H
4燃焼におけるH
2添加の際の反応性に着目して反応機構の推定を行った。水素濃度依存性の結果から,CO
2生成はH
2/C
2H
4比に影響を受けることが分かった。また,DRIFT測定からC
2H
4水素化中間体としてエチリデンが生成し,酸素の添加によってエチリデンが反応することが分かった。これらの結果から,低温でのCO
2生成の向上はC
2H
4水素化中間体としてエチリデンの酸化によるものと結論づけられた。
抄録全体を表示