ここ数年の薬剤師を取り巻く急激な社会情勢の変化により, 薬剤師も患者さんと直接関わる機会が増えてきている。薬の専門家としてしっかりした知識や技術を高めると同時に, その知識を有効に還元するためには, 患者さんとの信頼関係がますます重要になってきたといえる。患者さんとの信頼関係を築くためには, 薬に関する専門家としての知識と同じように, 患者さんの気持ちやニーズを聴き取り, 必要な情報を適切に伝えるためのコミュニケーション力が, これからの薬剤師には重要となってくる。
本稿では, 医療コミュニケーションの基本的な知識について述べているので, 患者さんとの「心と心をつなぐ服薬指導」実践へ役立てていただきたい。
抄録全体を表示