約300年にわたって, 学術文献はその要求されたところに歩調を合わせてきた。が今日に至り, 一次情報システムはその幾つかの機能を果たし続けるために, また, 二次情報サービスと相俟って, 適切かつ経済的な関係を作り上げるために, 色々の変化を遂げる必要があるという認識が生まれてきている。
我々が雑誌と呼んでいる研究成果のパッケージ(package)から, 情報選択の無限の可能性が求められている。これに応えるには伝統的な出版形態では適応性に欠け, また経費が高すぎる。ここに今日学術雑誌の当面する問題がある。このような問題を克服すべく, 内外で研究が行われている。
本稿は初めに二つの経路をたどる。その第一は, 雑誌の望ましい物理的または複製の形態を究めること。第二は, 研究論文の本質的な情報内容と, その情報を最も効果的, 経済的に提供する方法を究明することである。
次に, 新しい一次雑誌について, その情報システム上の位置とその経済性について展望を試みる。
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