ここ数年間のCD-ROMの流行と情報記憶・検索装置の発達には目をみはるものがある。今日では, ほとんどの図書館や情報センターでCD-ROMを使っている。膨大な記憶容量を持つCD-ROMは画像が有る無しにかわらず, 図書目録の記憶あるいは神経科学引用文献目録(NCI)のような集中情報パッケージに適している。本稿は, CD-ROMのテクノロジー上の特質についての考察, 並びに現在, 大英図書館文献供給センター(BLDSC)において稼働使用中のCD-ROMシステム「ADONIS」についての報告, 及びこの3年~5年間においてCD-ROMが図書館・情報サービス(LIS)において果たす役割についての展望を行う。
抄録全体を表示