薬学図書館
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50 巻, 3 号
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
  • 桑原 文子
    2005 年 50 巻 3 号 p. 181-190
    発行日: 2005/07/31
    公開日: 2011/09/21
    ジャーナル フリー
    東京女子医科大学病院では, 患者向け図書館として「からだ情報館」をオープンし, 患者から地域住民まで, 広く門戸を開放している。医学専門書など様々な資料に加え, インターネット検索も利用できる。スタッフの図書館司書, 看護師が様々な質問・相談を受け, 医学情報を探すための援助をしている。最近の3カ月の質問内容を分析し, その傾向について検討した。分析の結果を基にこれからの資料収集について, さらに当館での経験を基に今後の患者向け図書館の在り方を考える。
  • ―患者の心を満たす情報提供のために―
    有田 悦子
    2005 年 50 巻 3 号 p. 191-195
    発行日: 2005/07/31
    公開日: 2011/09/21
    ジャーナル フリー
    薬剤師が患者に直接情報提供を行うようになってから数年の歳月が経ち, 薬剤師に最も欠けているものとして“患者とのコミュニケーション力”が取り上げられる機会が増えている。情報を受ける側である患者が何を知りたいか, 何が不安なのか, に配慮する視点やそれを聞き出すコミュニケーション力が欠けていれば“患者の頭は満たせても心は満たせない”情報提供になってしまう。本稿では, 医薬品情報の提供の主役はあくまでもそれを用いる患者である, という原点に立ち戻り, 患者の心を満たす情報提供のために薬剤師に必要なコミュニケーション力について考える。
  • 山本 美智子, 森川 馨
    2005 年 50 巻 3 号 p. 196-206
    発行日: 2005/07/31
    公開日: 2011/09/21
    ジャーナル フリー
    医療の変革がいわれる中, “Shared Decision Making”が注目されてきたのは海外でも最近のことである。これは, 従来のパターナリズムからインフォームド・コンセント, インフォームド・チョイス, さらに一歩進んで「医療者と患者による情報 (エビデンス) を共有した上で治療の決定を行う」というコンセプトである。医療知識を身につけ, より積極的に情報収集を行うe-患者も多くなってきており, 患者は医療者と情報や意思を共有できる対等のパートナーになろうとしている。しかし, 医薬品情報についても, 患者がその信頼性や質を評価するのは難しいが, その使用者は患者であり, 患者にとって非常に重要なものである。医療者は, 患者にエビデンスに基づいたわかりやすい医薬品情報を提供し共有していく必要があり, その上で治療の決定が行われれば, 医療の質や患者の満足度を高めるのに大変有用であろうと思われる。
  • 棚橋 佳子
    2005 年 50 巻 3 号 p. 230-234
    発行日: 2005/07/31
    公開日: 2011/09/21
    ジャーナル フリー
    最近5年間 (2000年1月から2005年4月) にCurrent Contents®の生命科学・臨床医学版に収載された論文からインパクトファクターに関する136論文を抽出し, インパクトファクターの用途を調査した。その結果, 1) 特定のテーマ分析への直接利用(30%);2) 分析対象データの抽出基準(21%);3) コアジャーナルの判定指標(11%);4) インパクトファクターの疑問視・否定(7%);5) 補正・補完利用の推進(7%)の5つに分けられた。またアンケート結果より, 医学分野の研究者はインパクトファクターに対する意識は高いが, 本来の有効利用へ向けての改善が必要であることがわかった。
  • 2005 年 50 巻 3 号 p. 235-237
    発行日: 2005/07/31
    公開日: 2011/09/21
    ジャーナル フリー
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