植物学雑誌
Online ISSN : 2185-3835
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27 巻 , 320 号
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  • S. Matsuda
    1913 年 27 巻 320 号 p. 155-169
    発行日: 1913年
    公開日: 2007/05/24
    ジャーナル フリー
  • S. Nishida
    1913 年 27 巻 320 号 p. 170-172
    発行日: 1913年
    公開日: 2007/05/24
    ジャーナル フリー
  • 西田 彰三
    1913 年 27 巻 320 号 p. 351-378
    発行日: 1913年
    公開日: 2007/05/24
    ジャーナル フリー
    一、Equisetum ハ、其葉ニヨリテ排水ス。該排水器官ハ、尖ノ全部之レニ變形スルニヨリテ成ル。故ニ、予ハ之レヲ葉尖排水腺 Blattspitzewasserdrüse ト、稱スルノ適當ナルヲ信ズルモノナリ。
    二、排水ニ及ボス外圍影響中、空中濕度、土壤ノ含水量ハ直接的ニシテ、氣温ノ影響ハ、比較的間接ナリ。
    三、Equisetum ノ構造ハ、外骨格的ニシテ、外圍ハ全ク硅酸ニ富メル膜及ビ圓筒状ノ強固組織ヨリナリ、以テ中央部ノ組織ヲ包圍セリ。且、其葉面ノ退化顯著ナルガ故ニ、一見蒸騰作用微弱ナルガ如シト雖モ、實ハ必ズシモ然ラズ、加之排水ノ現象旺盛ナリ、即チ水ノ出納大ナルモノト認ムベシ。從テ根莖其他ニ於ケル吸水、通水系ハ能ク發達セリ。
    四、維管束ノ節ニ於ケル分岐ハ、直チニ葉ニ入リテ一條ノ葉脈ヲナシ、葉尖部(Blattspitze)直後ニ終レリ。
    五、葉及ビ根莖ニ於ケル黒色乃至茶褐色ノ色觀ハ、其膜質ニ有スル色素ニヨルモノニシテ、水ヲ加ヘテ熱スルトキハ、之レヲ浸出シテ黄褐色ノ液ヲ得ベシ。之ニ鐵鹽ヲ加フルトキハ、著シク單寧(Gerbstoff)ノ反應ヲ呈ス。
    六、葉ノ形態、構造ハ、Equisetum ノ各種類ニ於テ獨特ニシテ、Equisetum ノ、種ノ分類上、有力ナル特徴トナスベキ價値アルモノナリ。其葉尖部 Blattspitze ハ、之レヲ arvense型、hyemale型、limosum型ニ大別スルヲ得ベシ。
    七、 Equisetum ノ葉器ハ、從來退化器官ノ著例トシテ認メラレタリ。之レヲ生理的方面ヨリ見ルモ、同化器官トシテハ、著シク退化セリ。然レドモ排水器官トシテハ、殆ンド全部之レニ發達スルモノト認ム。
    八、葉ノ表皮外膜ハ、殆ンド全部硅酸ヲ含有スル膜質ニ成レドモ、獨リ葉尖部ノミハ、Cellulose 膜質ヨリ成リ、其上層僅ニ Pektin 化シ、下層ハ多數ノ小溝孔(Tüpfel)ヲ有セリ。葉尖部直後ノ導管終端ト、表皮トノ中間ハ、生活力ヲ有スル柔細胞列ヨリ成リ、其間何等ノ間隙ヲ有スルコトナシ。從テ導管ヨリ壓出セラレタル水液ハ、間隙ヲ通ジテ濾出セラルヽコトナシ。故ニ Equisetum ノ葉尖排水腺 (Blattspitzewasserdrüse) ノ排水機能ハ、其解剖構造上ノ關係ヨリ見ルモ、全ク自働的排水作用ニ歸スルコトヲ斷言シ得ベシ。
    九、E. arvense ノ枝條ハ、之ニ人工的ニ水液ヲ壓入スルトキハ、其葉尖部ヨリ水滴ヲ排出ス。該排水作用ハ、一%ノ昇汞「アルコホール」若シクハ二五%ノ醋酸「アルコホール」塗布ニヨリテ息止セラル。
    十、E. hyemale ノ葉尖細胞ノ、原形質分離ノ初起ハ、硝酸加里(Kaliumnitrat)ノ一•四%庶糖(Rohrzucker)ノ一〇%尿素(Harnstoff)ノ一•三%「グリセリン」(Glycerin)ノ一•五%ニテ起ル。而シテ E. hyemale ノ葉尖細胞ハ、原形質分離ヲ視察スベキ適良ナル材料ナリ。
    十一、E. arvense ノ枝條ハ、之レニ一•七%ノ硝酸加里溶液、若シクハ、五%以上ノ蔗糖ノ溶液ヲ壓入スルトキハ、葉尖細胞ハ、原形質分離ヲ起スヲ以テ、六〇〇乃至七六〇「ミ、メ」ノ高壓ヲ以テシテ、二乃至二四時間ヲ經過セシムルモ、遂ニ排水スルコトナク、其壓入液ノ、單純ナル水ニ代フルニ於テ、原形質分離ハ囘復セラルヽヲ以テ、三五〇乃至四五〇「ミ、メ」ノ壓ヲ以テシテ、三〇分乃至一時間ヲ經過スルトキハ、再ビ排水ス。
    十二、尿素二•五%及「グリセリン」二•七%ノ溶液ノ如キ、一定時間ノ經過ニヨリテ、原形質分離ノ自然ニ囘復セラルヽモノニアリテハ、中間作業ヲ經ルコトナクシテ、一定時間ノ經過ニヨリテ、再ビ排水セラル。
    十三、硫酸銅三%及ビ單寧一%溶液ヲ壓入スルトキハ、葉尖細胞ノ原形質ハ全ク死スルヲ以テ、七六〇「ミ、メ」ノ高壓ヲモツテ、四時間ヲ經過セシムルモ、排水スルコトナク、更ニ、淡水壓入ヲ行フモ、遂ニ再ビ排水セラルルコトナシ。
    十四、Equisetum ノ葉尖水腺 Blattspitzewasserdrüsen ハ其解剖構造上ヨリ見ルモ、將又屠殺或ハ溶液壓入等ノ種々ノ證明的實驗ノ結果ヲ總合スルモ、其排水ノ機制ハ純然タル自働的作用、即チ葉尖細胞ニ於ケル、原形質ノ特殊機能ニ起因スルモノニシテ葉上ニ見ル Hydathoden 中自働的ニ屬スルモノ、一著例ナリ。之レヲ既知ノ Hydathoden 中ニ求ムルニ、其構造機制ヨリスルモ、系統上ヨリ見ルモ、羊齒類ニ於ケル Wassergrübchen ニ近縁ノモノタリ。但シ其排水ノ機制ニ對スル、SPANJER 氏ノ見解、即チ一種固有ノ受働的機能トナスニ對シテハ予ハ同意スルコト能ハズ。
  • 矢部 吉禎, 保井 コノ
    1913 年 27 巻 320 号 p. 379-381
    発行日: 1913年
    公開日: 2007/05/24
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  • 1913 年 27 巻 320 号 p. 385-396
    発行日: 1913年
    公開日: 2013/05/14
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