植物学雑誌

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1. トンボ葉因子(k), 微色筒因子(t₂), 白色花因子(r)ハ three-point experiment ニヨリ1リンケージ群ニ屬スルコトヲ明ニセリ。尚、染色體上ノ因子座ノ順序ハ恐ラクt₂, k, r ナルベシ。
2. 花色濃淡因子(l′)有色莖白色花因子(c), 並ニ頂生花因子(a)モ、前記トンボ葉リンケージ群ニ屬ス。
3. 花筒ノ色素生成ニハ、花冠ノ色素生成ニ必要ナルC因子ト、コレト補足的關係アルR′因子ノ二個ヲ必要トス。
4. cR、cr 型白色花ノ花筒ハ常ニ淡黄色筒ナリ。白色花有色筒ハCr型ノ白色花ナリ。
5. 花筒ノ下部ニノミ明ニ著色セル底紅筒ハ全色筒ニ對シテ劣性ニシテt₃因子ニ關與ス。
6. トンボ葉因子 (k) ト微色筒因子(t₂)トノ間ノ Cross-over ノ頻度ハ 8.95±0.465%ナリ。然シ或ル場合ニハ28.10%ナリキ。
7. 同一リンケージ群ニ屬スル因子間ノ交配ニテ、F₁植物ノ「ヘテロ」ノ數ニヨリ、リンケージ價ニ變異アル場合ヲ二組、觀察セリ。ソノ一ツノ場合ハリンケージ價ノ變異大ニシテ、差ハ17.5乃至22.24%=及ベリ。コレガ原因ハ明ナラザルモノF₁植物ノ勢力強大性が、同一リンケージ群ニ屬スル因子ノ「ヘテロ」數ニヨリテ變化スルトセバ説明出來ウルニアラズヤト思考ス。
8. 白色花因子(r)ト微色筒因子(t₂)トノ間ノ Cross-over ハ41.89%ナリ。
9. 白色花因子(r)ト有色莖白色花因子(c)トノ間ノ Cross-over ハ22%位ナリ。
10. 白色花因子(r)ト濃淡因子(l′)トノ間ノ Cross-over ハ1%乃至1.87%ナルベシ。
11. 頂生花ハ今井氏ノ明ニセル如ク劣性ノ形質ニシテ、コレニ關與スル因子aハトンボ葉因子ト32.5%位ノ Cross-over アルコトヲ某交配ニテ知ル。

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