植物学雑誌
Online ISSN : 2185-3835
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42 巻 , 501 号
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  • 江本 義數
    1928 年 42 巻 501 号 p. 421-426
    発行日: 1928年
    公開日: 2011/01/26
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    大正十三年、日光湯元温泉ノ沈澱物及ビ濫泉トノ混含物ノ、甚ダシク酸性トナリタルヲ知リ、恐ラク、雌内ニWAKSMAN及ビJOFFEノ發見セル硫黄酸化細菌ノ生育セルガ爲メナラント考へ、WAKSMAN第六培養液中ニ此混合物数滴ヲ加へ、攝氏廿八度ニ保チテ培養シタル所、数日ニシテ液ハ混濁シ來リ、又酸性ヲ呈セリ、因ツテ数同新液ニ移植培養シタル後、WAKSMAN第十培養基 (寒天) ニ塗抹シテ分離行ヒタルガ、約一週間ノ後ニハ甚ダ小サキ圓形ノ聚落ヲ生ゼリ、之ヲ移値シテ純, 粋培養ヲ得タリ。此細菌ハ桿状ニシテ2.0×05μ (第一圖)。一端ニ一本ノ鞭毛ヲ有ジ (第二圖)、グラム陰性ナリ。而シテ此細菌ハ本日迄知ラレタル種トハ異リテ全ク新シキモノナリ。故ニ之ヲThiobacillus thermitanus EMOTOト命名セリ。余ハ目下本菌ノ生理ニ就キテ研究中ナルガ、茲ニ、次ノ結果ヲ報告スルコトヲ得。
    1. 日光湯元温泉沈澱物及ビ温泉トノ混合物ヨリ新ニ分離シタル細菌ハ一種ノautotrophノモノナリ。
    2. 本菌ハエネルギー源ヲ、硫黄又ハチオ硫酸鹽類ヲ硫酸ニ酸化スルコトニヨツテ得ルモノニシテ、又培養液ノ表面ノ大ナレバ大ナル程硫黄酸化ハ強シ。
    3. 炭酸瓦斯ヲ除キタル空氣中ニ於テハ、硫黄酸化ハ行ハレズ。
    4. 炭水化物、例へバキシローゼ、葡萄糖、果糖、蔗糖、ラフヒノーゼ、及ビ乳糖ヲ少量加へタル時ニ於テノミ、一般ニ硫黄酸化ヲ促ガスモ、澱粉ハ少量(0.25%)ニテモ酸化ヲ妨グルモノナリ。
    5. 有機窒素化合物ハ、アスパラキン、キザンチン等ヲ除キテハ、酸化ニ都合宜シカラズ。
    6. アルコール類ハ他ノ有機化合物ト同樣ナリ。即チアルコールヲ含有スル液ハ、之ヲ有セザルモノヨリモ硫酸ノ量少シ。
    7. 酸類ノ影響ヲ見ル爲メニハ、各酸ノ五分一規定液ヲ以テ、始メノpHヲ5.0ニ調節シタリ。無機酸(鹽酸、硝酸、硫酸及ビ燐酸)ハ酸化ヲ促シタルガ、之ニ反シテ有機酸ノ内、酒石酸及ビ蓚酸ノミ少量ノ硫酸ヲ増加セシメタルモ、醋酸、枸原酸、プロピオン酸等ハ酸化ヲ妨ゲタリ。
    8. 紫外光線ハ、石英燈ヨリ三十糎ノ距離ニ於テ、四分間ニシテ本菌ヲ殺セリ。
    9. 海鳥糞(新南群島産)ト硫黄トノ混合物ニ本種ヲ接種シタル時ニハ相當量ノ可溶性燐酸ヲ得タリ、故ニ燐灰土ヨリ可溶性燐酸ヲ得ル爲メニ、本菌ト硫黄トヲ利用シ得ベシト考へラル。
  • Misao Tatewaki
    1928 年 42 巻 501 号 p. 426-436
    発行日: 1928年
    公開日: 2011/01/26
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  • Isawo Namikawa, Motoki Higashi
    1928 年 42 巻 501 号 p. 436-438
    発行日: 1928年
    公開日: 2011/01/26
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  • 1928 年 42 巻 501 号 p. 445-449
    発行日: 1928年
    公開日: 2011/01/26
    ジャーナル フリー
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