植物学雑誌
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73 巻 , 862 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 小川 幸持, 今村 駿一郎
    1960 年 73 巻 862 号 p. 125-132
    発行日: 1960年
    公開日: 2006/12/05
    ジャーナル フリー
    1. アサガオの未熟種子からの浸出物は限界日長条件で矮性朝顔の茎の伸長および花芽形成を促進する.
    2. 同じような物質は他の植物にも広く分布し, 特にヒルガオ科, ウリ科, マメ科の植物に多い.
    3. この花芽形成促進作用は今までのところ茎の伸長促進作用と分離することができない. またこの物質によって連続光の下で花芽形成を起させ得ない.
  • 黒岩 澄雄
    1960 年 73 巻 862 号 p. 133-141
    発行日: 1960年
    公開日: 2006/12/05
    ジャーナル フリー
    すでに報告された縞枯山のシラビソ•オオシラビソ第5森林の約20年生林分の優勢木, 平均木, 劣勢木 の各器官について, 同化能, 呼吸能および全窒素含量を主に1957-8年にわたって夏測定した.
    各階級木において針葉は老令化とともに厚くなるが同化•呼吸率は面積単位においてすら減少した. 同 一年令葉において針葉は階級木の劣勢化とともに薄くなるが, 同化•呼吸率は重量単位でさえ減少した. 針葉の厚さや同化•呼吸能についての各階級間での差異はいわゆる陰•陽葉間の差異に相当するが, これ は各階級間での群落内光環境の差異にもとづいている. 一般にオオシラビソより薄い葉をもつシラビソ は重量単位ではオオシラビソより大きな同化•呼吸率を示したが, 面積単位ではさほど大きな差はなかった. 針葉の全窒素含量は, 面積単位で葉令間差異が不明瞭だったほかは, 同化•呼吸能と葉年令, 樹木階 級, 樹種との関係に似て変化していた. またこれら針葉の全窒素含量と同化能や呼吸能との間にはほぼ直線的な関係があった. 飽和光3万ルクスにおける平均木の各年令葉の光合成最適葉温は20°で, 楠元氏によって報告された鹿児島地方の常緑広葉樹の値よりかなり低く, 縞枯山の寒い気候と一致していた.
    重量単位の小枝の呼吸率とその全窒素含量とは小枝の直径が大きいほど低いが, 単位表面積あたりでは 逆であった. また, 小枝の窒素含量は小枝の直径が同じでも古い小枝ほど, また劣勢木のものほど含量は少なかった. 幹全体の呼吸率は重量•面積両単位において, 小枝と同様な直径関係が各階級木についてみられたが, 劣勢木は常に最小値を示し, 優勢木と平均木との間には差がなかった. 根全体の重量単位呼吸 率についても幹と同様な階級間差異がみられた. 小枝の呼吸能と全窒素含量, 幹や根の呼吸能については 両樹種間ではっきりした差は認められなかった.
  • 須田 省三
    1960 年 73 巻 862 号 p. 142-147
    発行日: 1960年
    公開日: 2006/12/05
    ジャーナル フリー
    Adams 等によって提示されたオジギソウ成分ミモシンの構造式からミモシンは代謝拮抗物質としての性質をもっているものと予想されたので, ミモシンの抗菌性を調べたところ, 1/3000M以上の濃度では大腸菌の生長に対して抑制的に作用することが観察された. しかしてこの抗菌性はトリプトファン, プロリン, ヒスチジン, チロシン, フェニールアラニン, アラニン, セリンあるいはイソドール酢酸の存在によって喪失または軽減されることが明かにされた. ところが, これらのミモシン拮抗物質を添加しなくてもミモシンによって抑制されていた大腸菌は低濃度区では培養数日後に生長を回復してきた.これは大腸菌の形成した適応酵素による解毒作用の結果, ミモシンが分解されたものと考えられ, このような培地中にはアラニンおよびセリンと思われる物質の存在がペーパークロマトグラフィーによって明らかに検出された. オジギソウ主葉枕から得た粗酵素標本によるミモシンの分解が同様にペーパークロマトグラフィーによって検討されたが, この場合はセリンに相当する物質とニンヒドリン陽性未決定物質 (大腸菌による場合にも検出された物質) のみが検出された. この酵素反応の最適pHは約8.0にあるようである. 以上の実験結果からオジギソウの睡眠運動においてミモシンが重要な役割を演ずるであろうことが論述された.
  • 田崎 忠良
    1960 年 73 巻 862 号 p. 148-155
    発行日: 1960年
    公開日: 2006/12/05
    ジャーナル フリー
    高等植物の乾燥抵抗を乾燥死するまでの時間として表現し, いろいろ考察をくわえた. 乾燥抵抗とは,植物が人工的な処理をうけたのち, 水の消失に対する抵抗能力として定義した. クワを中心とする乾燥抵抗を論議するまえに, その乾燥抵抗算出に必要な諸量を決定する実験についてのべる.
    1. クワの比較蒸散量 (Tr) は, 気孔が日中はひらいているので, 昼間はつねにおおきい. Trの最高値は100%以上にもなり, 水生植物に相当する. 片面のクチクラ蒸散量は10%以下であり, 気孔のとじたばあいのTrはその約1.4倍である.
    2. 摘葉後水の消失にともなう気孔の水能動閉鎖運動については, その閉鎖が不活発ないわゆる「鈍葉」(dull leaf) がみられた. この現象は葉令に関係があり,「春ぎりクワ」と「夏ぎりクワ」では様相をことにする.
    3. 夏時葉位にともなう対乾物含水量変化の普通な型はつぎのとおりである. 含水量は先端のいちばんわかい葉で最大であり, 400%以上にもなり, そのしたの数葉で急に減少し, 枝の中部の葉ではほぼ250%である. 成熟した葉の面積重および面積あたりの含水量は,「春ぎりクワ」では1cm2あたり5mgおよび12mgであり,「夏ぎりクワ」では4.5mgおよび11mgであった.
    4.夏時幼葉, 成熟葉および老葉の致死含水量はそれぞれ190, 120および120%であり, 最初の含水量を250%とすれば, 致死飽差 (最初の含水量と致死含水量の差) はそれぞれ60, 130および130%になる.
  • 高見 亘
    1960 年 73 巻 862 号 p. 156-159
    発行日: 1960年
    公開日: 2006/12/05
    ジャーナル フリー
    The present report deals with the relation between formation of proteinase or amylase and the osmotic value in Aspergillus awamori. Proteinase is scarcely formed before the osmotic value falls down to the critical value such as 1.3-1.2M of sucrose. The critical osmotic value in the case of the surface culture is larger than that in the case of the submerged culture. In the latter culture, proteolytic activity can be measured only after the osmotic value decreases to 1.2M. The osmotic value of the completely washed mycelium is 1.0M and increases to 1.1M after 20hrs. incubation. But proteolytic activities in these cases differ as their ages as shown in the table. By washing the mycelium with NaCl solution of various concentrations, it was found that the optimum osmotic value for proteinase formation was 1.1-1.0M and the same conclusion was valid for α-amylase formation.
  • 高橋 千裕
    1960 年 73 巻 862 号 p. 160
    発行日: 1960年
    公開日: 2006/12/05
    ジャーナル フリー
  • 1960 年 73 巻 862 号 p. 161-162
    発行日: 1960年
    公開日: 2006/12/05
    ジャーナル フリー
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