植物学雑誌
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77 巻 , 910 号
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
  • 木村 和義
    1964 年 77 巻 910 号 p. 115-121
    発行日: 1964年
    公開日: 2006/10/31
    ジャーナル フリー
    15°で30日間, ショ糖を含む培地上で培養されたアサガオは光条件(強さ, 質および日長) に関係なく花芽を形成した. また全暗黒条件下でも同じく花芽を分化する. 25°においては, 花芽の形成にかならず短日処理を必要とする. 25°で短日処理が不十分な場合, 腋芽のみに花芽を形成し, 頂芽には花芽形成が起こらないが15°で光条件に関係なく花芽をつける場合には花芽を形成した植物はすべて頂芽に花芽がみられる.
  • 李 永魯
    1964 年 77 巻 910 号 p. 122-130
    発行日: 1964年
    公開日: 2006/10/31
    ジャーナル フリー
    本報は第1報につづくもので, 東京大学理学部の原 寛教授のもとでなされたものである. ススキ類は外形上互いに類似しているので, 分類上種々の困難がある. これをまず葉の解剖学的特徴にもとついて分類したいと考えた. アジア全体にわたって産する多くの種類をとりあつかうとともに, 足立氏および西川氏から送っていただいた交配雑種も調査し, 解剖型および雑種における遺伝因子の表現を検討した. また自然雑種とおもわれるものを解剖学の見地から発見しようとした. 葉の表皮型によって, ススキ型, ハチジョウススキ型およびトキワススキ型の3つに容易にわけられた. また葉の横断面の型によってこれを3つの型に分けた. ススキ型, ハチジョウススキ型およびカリヤス型がそれである. 2細胞性微毛では長さに相当変異があることを認めたが, 一般に, トキワススキ,オギ,ハチジョウススキでは長くススキ類では短かく, カリヤス類ではもっとも短かいことを認めた. カリヤス類の M. nepalensis は葉の解剖型が非常によく似ている.雑種において表皮上にパピラ (Papillae) のある形質は常に遺伝学的に優陸であり, そのない形質は劣性であるように見える. ススキとハチジョウススキとの雑種ではススキのパピラが出現し, 維管束はハチジ
    ョウススキ型で, あたかもススキの皮をかぶったハチジョウススキのようである. 以上のような葉の解剖学的見地から, これらの雑種性をおびた変種とおもわれるものの数群を九州, 信州および台湾などで見いだすことができた. 本研究にススキの交配雑種材料をおくってくださった三重大学の足立昇造教授および岐阜大学の西川浩三博士に感謝します.
  • 栗田 子郎
    1964 年 77 巻 910 号 p. 131-138
    発行日: 1964年
    公開日: 2006/10/31
    ジャーナル フリー
    Birは Cornopteris birii でn=82 を観察したことから, シケチシダ属はメシダ属 (x=40)よりもヘラシダ属 (x=41) に近いものだという見解を述べた. しかし筆者はx=40 と x=41 の二系を観察できたので, シケチシダ属は独自の一群としてあつかうのが妥当と考える. 個々の種については, イッポンワラビと n=40 の二倍体で, シケチシダは n=80 の四倍体である.しかし伊豆湯ケ島産のシケチシダは 2n=ca. 160 で四倍体と思われるが, 減数分裂に異常があり第一分裂で一価染色体と二価染色体とがみられる. 稔性をもった胞子は形成されぬらしい. この個体は, いわゆるヒロハシケチシダに相当するものと考える. 一方, タカオシケチシダは 2n=ca. 80であった. ハコネシケチシダは形態的にイッポソワラビとシケチシダの中間型を示しているが, 染色体数2n=ca. 120 で明らかに三倍体である. 第一減数分裂においても約40の二価染色体と約40の一価染色体とがみられる. 分布などをも考慮すると, ハコネシケチシダはイッポンワラビとシケチシダとの交雑によって生じた種といえると思う. 田川博士が C. decurrenti-alata (シケチシダ)の異名と考えた C. opaca (ナンゴクシケチシダ,倉田
    氏仮称)には n=41 のものと n=ca. 82のものとがある. 染色体数, 表皮細胞の形態その他の点を考慮すると C. opaca は独立種とするのが妥当だろう. ホソバシケチシダにも二系がある. 典型的なホソバシケチシダはn=40の二倍体で, いま一つ(ヤクシケチシダ, 倉田氏仮称)は同様に二倍体ではあるが,第一減数分裂における相同染色体の対合がまったく見られない. 80個の染色体の内, 一対は大型で大部分がヘテロクロマチソから構成されている. ヤクシケチシダは形態的にはホソバシケチシダとナンゴクシケチシダの中間型を示すといわれるが, 染色体数, 表皮細胞の形態などからみて, ホソバシケチシダの構造雑種だろうと考える.
  • 松田 忠男
    1964 年 77 巻 910 号 p. 139-145
    発行日: 1964年
    公開日: 2006/10/31
    ジャーナル フリー
    筆者は近畿地方に生育している Aster semiamplexicaulis を採集し,細胞学的に研究した結果, 次のことがわかった.
    1. 採集された246株の約半数は 1~4 個の過剰染色体を持っていた.
    2. 過剰染色体を持っ個体の普通染色体の核型は過剰染色体を持たぬ個体の普通染色体の核型と同じであった.
    3. 過剰染色体はいずれも普通染色体の最小のものの約 1/2~1/3 の大ぎさで, 1狭窄をmedian, submedian, または subterminal に持ち, これらには少なくとも3型がある.
    4.花粉母細胞減数分裂第一中期で, 過剰染色体は多くの場合一価染色体として行動するが, まれには過剰染色体を2個以上持つ株で過剰染色体同志の対合が観察された.
    5. 過剰染色体は普通染色体とはほとんど対合しないが, まれに特定の株で matrix connection または end-to-end の対合を行なった.
    6. 過剰染色体 1~2個 を持っている個体は, 持たない個体と形態的に相違は認められないが, 過剰染色体を4個持つ個体は媛小である.
  • 藤伊 正
    1964 年 77 巻 910 号 p. 146-154
    発行日: 1964年
    公開日: 2006/10/31
    ジャーナル フリー
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