植物学雑誌
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77 巻 , 918 号
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  • S. GOVINDASWAMI, S. SAMPATH, A. K. GHOSH
    1964 年 77 巻 918 号 p. 431-435
    発行日: 1964年
    公開日: 2006/10/31
    ジャーナル フリー
    インド各地, タイ国, マラヤ, カンボジャ, フィリッピン, ニューギニアおよび参考としてアフリカからOryza sativa に形態の近い野生イネを集めて, きわめて困難とされているこの群の分類を試みた. これには各地からのものを集めて栽培しつつ, 詳細な外部形態の比較をし, また花粉母細胞における染色体の形態を観察した. その結果, これらは Sampath らの報告のように野生種 O. perennis と, これとO. sativaの間に起こった遺伝子移入による雑種 (浸透雑種) O. rufipogon との2つに截然とわかつことはできなかった. しかし少なくともアッサム, タイ国, アフリカから集めた系統のみはO. rufipogon であると判ったが, 残りのいわゆるO. perennis 中にもいろいろの突然変異や遺伝子の移入があるらしく, 雑種試験の結果を待って, これをもう少し明確にしたい.
  • 山田 卓三, 庄司 太郎, 篠遠 喜人
    1964 年 77 巻 918 号 p. 436-446
    発行日: 1964年
    公開日: 2006/10/31
    ジャーナル フリー
    T. paludosa (ヌマムラサキツユクサ) の若いツボミおよび根, 茎からカルスをえた. これを6週間ごとにWhite の培地で2年以上継代培養してきた. カルスは内部に, 散在した分裂組織的コロニーをもっており, そこでおもに細胞分裂が観察される. 染色体数は正常な二倍性 (2n=12) をしめし, 核型も付随体を欠くことを除き正常であった. 巨大細胞は高次の倍数性をしめす異常核をもつが, これが細胞の巨大化の原因となっているものと思われる. 異常倍数核は endomitosis の結果生じ, これらの細胞は正常な分裂能力を失い, 正常な二倍体の細胞だけが増殖するため, 核学的変異がおきないものと考える.
  • 岩城 英夫, 翠川 文次郎, 宝月 欣二
    1964 年 77 巻 918 号 p. 447-457
    発行日: 1964年
    公開日: 2006/10/31
    ジャーナル フリー
    長野県霧ヶ峯のススキ型およびトダシバ型群落の年間純生産量を明らかにするため, 地上部•地下部現存量 (乾量) および植物遺体 (litter) 量の季節的変化をしらべ, また各種群落の生産構造を明らかにした.
    1. ススキ型, トダシバ型, およびササ型群落の生産構造を層別刈取法により調査した (Fig. 1-A,B,C).ススキ型群落 (草丈 120cm) にはかなり明瞭な階層分化がみられ, ススキの葉は主として40cm以上の上層に, 他の草本類は下層にそれぞれ分布するのがみられた. 群落下層の相対照度は低く, 3-5% であった.
    トダシバ型群落 (草丈 80cm) の生産構造には, ススキ型とことなって, 明瞭な階層分化はみられず, また最下層 (0-20cm) に大部分の葉が分布しているのがみられた.
    2. ススキ型群落の地上部現存量は9月上旬に極大値 (約 380g/m2) を示した (Fig. 2-B). 一方, トダシバ型群落の地上部は8月下旬に極大を示し, その現存量は約 270g/m2 であった (Fig. 2-A).
    生育期間中の地下部現存量は, ススキ型群落 487-717g/m2, トダシバ型群落 402-502g/m2で, 明瞭な季節的変化の傾向はみられなかった (Table 1). 冬季におけるススキ型群落の地下部平均現存量は 600g/m2であった. また, 植物遺体量は, 夏季に少なく, 10月~11月に最大 (ススキ型: 434g/m2,トダシバ型: 208g/m2)となるような季節的変化を示した (Table 1).
    3. 群落を構成する各植物の地上部現存量は, それぞれ特有の季節的変化を示した (Fig. 3-A,B).ススキ型群落では, ススキの地上部現存: 量は生育期間を通じて全体の 40-60% を占め, 9月上旬には極大
    値 240g/m2 を示した。キク科草本の現存量はススキに次いで大きく, その極大は8月下旬~9月上旬にみられた.
    トダシバ型群落では, トダシバなどイネ科植物は8月下旬に地上部現存量の極大 (約180g/m2) を示した.一方, ユリ科草本 (主としてニッコウキスゲ) は6月に, マツムシソウは8月に, それぞれ地上部現存量の極大を示した.
    また各植物の地上部/(地上部+地下部)の乾量比も, それぞれ特有の季節的変化を示した. すなわち, ユリ科草本は6, 月下旬,キク科草本は7月下旬, マツムシソウは8月, そしてススキなどイネ科植物は8月下旬以降に, それぞれこの比の極大を示した (Fig. 4).
    4. 霧ケ峯のススキ型およびトダシバ型群落の8月下旬における地上部現存量を大面積の坪刈によって測定し, これを日本各地域の山地草原, 大形多巡草原, 湿原などの地上部現存量と比較した(Table 3).
  • 肥田 美知子, 井田 和子
    1964 年 77 巻 918 号 p. 458-461
    発行日: 1964年
    公開日: 2006/10/31
    ジャーナル フリー
    A pink carotenoid pigment was separated by column chromatography from the red, autumnal leaves of plants belonging to the family, Taxodiaceae. The results of analytical studies on this pigment may be summarized as follows:
    1. One and the same pink carotenoid pigment was found in red, autumnal leaves of 9 genera of Taxodiaceae in common.
    2. The pink pigment was identified as rhodoxanthin, which belongs to the group of xanthophyll.
    3. The color change from green to red occurring in autumnal leaves of taxodiaceous plants is due to the formation of rhodoxanthin.
    4. As the synthesis of rhodoxanthin proceeds in leaves, other carotenoids, especially carotenes, seem to decrease in amount.
  • 新家 浪雄
    1964 年 77 巻 918 号 p. 462-474
    発行日: 1964年
    公開日: 2006/10/31
    ジャーナル フリー
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