植物学雑誌
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78 巻 , 924 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
  • Yukio KATO
    1965 年 78 巻 924 号 p. 187-193
    発行日: 1965年
    公開日: 2006/10/31
    ジャーナル フリー
    加藤幸雄: 無菌培養によるシダの配偶体および退胞体の生理•形態形成の研究 VI. 世代の交代に関する一資料無菌培養法でシダの生活環に伴う形態変化の要因をしらべ, 二三の結果をえた. 基本培地にマイトマイシンCを加えると, 配偶体は肥厚し, 内部に維管束が誘導されることが確められた. チオウラシルを加えた培地ではアポガミーで生じた造胞体と”)胞体様配偶体“.も称すべき一変異個体をえた.これらの出現の意義, および世代の交代のメカニズムを実験的に研究する上での二三の問題点が論じられた. (名古屋大学理学部生物学教室)
  • Kenjiro KINUGAWA, Sasuke NAKAO
    1965 年 78 巻 924 号 p. 194-197
    発行日: 1965年
    公開日: 2006/10/31
    ジャーナル フリー
    衣川堅二郎•中尾佐助: 長日条件でおこるセン胞子の発芽と原糸体の生長Bryum pseudo-triquetrum では胞子の発芽と原糸体の生長が長日条件だけで起こる. すなわち長い引続いた暗期は原糸体の生長も胞子の発芽も抑制する. 培養は胞子を無機養分とグリコール酸を含む培養液に浮べ, 23°-25°に調節した照明恒温箱の中で行なった. 光源には昼光色螢光燈 (FL-20D三菱) を使い, 明るさは1200Luxであった. 限界暗期の長さは現在の培養条件では, 原糸体生長の場合10から14時間, 胞子発芽の場合8から14時間の間にあった. さく毎に採取した胞子の感受性にはかなり大きい幅の変異がみられた. 1200Luxの短かい照明を長い暗期の中央に入れると発芽や生長に対する暗期の阻害はなくなる. 挿入する照明の時間は2分以上で効果が現われ, 瞬光1回では無効であった. (大阪府立大学農学部).
  • Tuguo TATEOKA
    1965 年 78 巻 924 号 p. 198-201
    発行日: 1965年
    公開日: 2006/10/31
    ジャーナル フリー
    館岡亜緒: Oryza officinalis complex のアフリカ産の種類の分類学と染色体数国立遺伝学研究所で Oryza eichingeri として栽培されている2系統は, インドおよびアメリカ合衆国の研究機関からゆずられたものであるが, これら2系統は O. eichingeri ではなく, O. punctata であることが明らかにされた. これら2系統についてすでに沢山の細胞遺伝学的研究がおこなわれ, O. eichingeriは4倍体 (2n=48) でBBCCゲノムをもつものであると, 多くの論説にのべられているが, そのような研究結果は O. punctata にきせられるもので, O. eichingeri にきせられるものではない. 筆者は東アフリカで採集された真の O. eichingeri の7系統の染色体数を調査したが, すべて2倍体 (2n=24) であった. 一方, 同様にアフリカ産の種類である O. punctata のなかには2倍体と4倍体がある. 旧大陸産の O. officinalis complex の分類学において, 今後の研究をとくに要するものとして, 1) O. punctata の2倍体と4倍体の 関係, 2) O. eichingeri とセイロンにみられる2倍体の型との関係, 3) O. malampuzhaensis の種としての独自性の3点があげられる. (国立科学博物館第一研究部)
  • Isao IKUSIMA
    1965 年 78 巻 924 号 p. 202-211
    発行日: 1965年
    公開日: 2006/10/31
    ジャーナル フリー
    生嶋功: 水生植物群落の生産力についての生態学的研究 I. 光合成の強さの測定沈水植物の光合成率と呼吸率を測定するための大形酸素ビンを工夫した. 特に測定方法を吟味し, ことなった測定条件不における測定値の妥当性を検討した. 夏季の光飽和での総光合成率は最高38mgO2/g乾重/hr (ほぼ 5mgCO2/100cm2 葉面積/hrに換算される) に達し, 呼吸率は 3-4mgO2/9/hrであった. 一般に繁茂期の沈水植物では, 光の強さの広い範囲で種に関係なく 5-10mgO2/g/hr 程度の光合成率を示した. これは, 葉面積あたりにすれば, 陸上植物の光合成率の1/2から1/10の値である.クロモやマツモは冬季を越冬芽 (winter bud, turion) ですごす. 越冬芽の光合成は, 同種の植物体のそれにくらべ1/10以下の値をとることが多い. 直射日光があたるような水中では, 越冬芽の1日の剰余物質生産量は0ないし, わずか+の値をとることが期待される. しかし自然条件下では, 越冬芽は泥や浮泥にうもれていることが多く, 全く貯蔵物質に依存した越冬様式をとるといえる.水生植物の生産構造には, 陸上植物群落の grass type と herb type にそれぞれ対応する2つの型がみられた. セキショウモのように, 線形ないしへら形の葉をもつ種類の群落は前者であるが, エビモそのほか大多数の種類では後者である. そして十分に発達した後者の群落では, 植物体の尖端部が水面になびく結果として水面近くに同化系器官のあつい層ができ, herb type の特徴が極端に強調される.群落の光合成の in situ をつかうことによって測定した. 光合成率は群落の上部では大きい値をとり, 下部では小さい値をとる. この現象は, 主として群落内での葉の位置による能力の差にもとつくことが実測されたが, さらに水中では深さにともなう光の減少がこれに加算的に作用するもの解としてよい. 呼吸率は群落の上下の部分で著しい差はみられなかった.群落全体について, 1日あたりの生産量を近似的に求めた. 6月のセキショウモ群落では純生産が-0.59g乾重/m2/day であり, 群落形成の初期では根茎中の貯蔵物質の消費が同化器官の生長, とくに伸長生長に対し大きな役わりをはたしていることがわかる. 5月のエビモ群落では, 0.50g 乾重 /m2/dayであり, 生育の末期においても純生産量は小さい. 総生産量はそれぞれ, 0.66およびで2.39乾重/m232/day であった.(千葉大学文理学部生物学教室)
  • 藤田 安二
    1965 年 78 巻 924 号 p. 212-219
    発行日: 1965年
    公開日: 2006/10/31
    ジャーナル フリー
    A new classification of the genus Mosla (Lamiaceae) was proposed based mainly on the
    chemical constituents of each taxa, paying also attention to their morphology. The results are
    shown in Table 1.
  • 井上 覚
    1965 年 78 巻 924 号 p. 220-224
    発行日: 1965年
    公開日: 2006/10/31
    ジャーナル フリー
    Twelve moss species belonging to two families, Meteoriaceae and Neckeraceae, were studied karyologically. Metaphase and heteropycnotic chromosomes in mitotic cells of gametophyte were observed. The chromosome numbers and karyotypic formulae were determined as follows:
    Meteorium helmintocladulum K(n)=10=V(H)+V+J+6(5v+j)+m(h)
    M. helminthocladum K(n)=10=V(H)+V+J+6(5v+j)+m(h)
    Chroysocladium retrorsum K(n)=11=2V(H)+2V+2J+4(2v+2j)+m(h)
    Barbella asperifolia K(n)=10=V(H)+2V+2J+4v+m(h)
    Pseudobarbella levieri K(n)=11=V(H)+2V+2J+5(4v+j)+m(h)
    Floribundaria floribunda K(n)=11=V(H)+V+J+7(4v+3j)+m(h)
    Neckeropsis calcicola K(n)=10=V(H)+2V+J+5(3v+2j)+v(h)
    N. nitidula K(n)=10=V(H)+2V+J+5(3v+2j)+v(h)
    Homaliodendron scalpellifolium K(n)=10=V(H)+3V+J+4(3v+j)+m(h)
    Homaliadelphus targionianus K(n)=10=V(H)+3V+J+4(3v+j)+v(h)
    Thamnium plicatulum K(n)=11=V(H)+3V+J+5(4v+j)+m(h)
    T. sandei var. cumbifolium K(n)=11=V(H)+3V+J+5(4v+j)+m(h)
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