植物学雑誌
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79 巻 , 939 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
  • 高尾 静代
    1966 年 79 巻 939 号 p. 437-446
    発行日: 1966年
    公開日: 2006/10/31
    ジャーナル フリー
    ホウセンカの胚嚢の発生と, それに伴なう二, 三の問題について調べた. 胚嚢発生は, タデ型に属する.反足細胞は短命である. 極核の融合は, 胚嚢の成熟期の直前に完了する. 助胎細胞の核は姉妹核であり, 4核期の胚嚢の第1番目の核に由来する. 胚嚢発生の途上に多量の貯蔵でんぷん粒が観察される. それらは最初, 大胞子母細胞の細胞質中に出現し, やがて卵装置中に, また他にも, 不能の大胞子や反足細胞などの退化する細胞中にも見られる. 中でも伸長中の胚嚢腔には特に多量のでんぷん粒が蓄積されるが, 胚嚢が成熟期に入る直前に溶解し, 胚嚢は液胞化する. 成熟した胚嚢は西洋ナシ型であるが, この形は, でんぷん粒が溶解して胚嚢の浸透圧が上昇することにより形成されるのではないかと考えられる. Integumentary tapetum は胚嚢発生の早期には存在するが, その大半は胚嚢が西洋ナシ型に膨脹するさいに退化する.
  • 田中 隆荘
    1966 年 79 巻 939 号 p. 447-456
    発行日: 1966年
    公開日: 2006/10/31
    ジャーナル フリー
    ホソバノセイタカギク (2n=18) とハマギク (2n=18) とは近縁種であるが, 染色体 (根端細胞) の大きさにおいて著しく相違し, 前者の染色体の長さは後者のそれの約1.5倍である. 両種の染色体は, 同じ DNA 複製経過時間 (約10時間), 同じ体細胞核分裂経過時間 (約15時間) を示し, F1 において同調的 DNA 複製をおこなう. 両種間の相違として, ホソバノセイタカギクの染色体はハマギクの染色体より DNA 複製点を約2 倍多く有すること, ホソバノセイタカギクの染色体は後S期における DNA 複製部位を主として基部位に有するのに対して, ハマギクの染色体はこれを主として末端位に有すること,および, ホソバノセイタカギクの付随体は中 S 期に複製されるのに対して, ハマギクの付随体は後 S期に複製されること, などが確かめられた. なお, 両種における異質染色質部と後 S 期の DNA 複製部位との関係, 染色体の大きさと DNA 複製単位の多少との関係について論議された.
  • 相馬 研吾
    1966 年 79 巻 939 号 p. 457-466
    発行日: 1966年
    公開日: 2006/10/31
    ジャーナル フリー
    1. 原生中心柱を持つコシダおよびウラジロの根茎頂端部では構成する細胞がほぼ放物線状に配列する層状構造を示し, 最下部の放物線状の細胞列をもって頂端分裂組織の境界と定めた. 頂端分裂組織は次の3部より成る. 1) Apical segmentation zone (SZ): 半球状の頂端部の表層で,中央の三角すい状の頂端細胞とそれに由来する細長い細胞群から成る. 2) Mother cell zone of the stele (MS): 前者の下方に広がる組織で原生中心柱の各組織を形成する. 3) Mother cell zone of the cortex (MC): 側方にある組織で皮層に分化する (第10図参照). 2) 両種とも葉は根茎背面に 1 列に付く. 葉原基は, 茎の頂端細胞の派生細胞の 1 つに由来する 1 個の頂端細胞を持つ. 葉の頂端細胞は, 初めは直方体状であるが ,葉原基の発達と共に 4 側面を持つ角すい状, 2 側面を持つすい状と変わり, 最後に半球状となる. 葉跡条は求頂的に分化し,初めから茎の中心柱と連絡している. 3) 側枝はコシダでは根茎背面に葉と交互に形成されるが, ウラジロでは葉の基部側面に 1 個ずつ左右交互に形成される. いずれも側枝の頂端分裂組織の構造は主軸のそれと同じである. コシダでは側枝の頂端細胞は葉と同じく主軸の頂端細胞の派生細胞の 1 つに由来し, 周囲に SZを形成する. また主軸の中心柱との連絡からみてもコシダの分枝は単軸的であると考えられる.
  • R. M. DATTA, B. S. PANDA, K. ROY, M. M. BOSE, T. K. DE
    1966 年 79 巻 939 号 p. 467-473
    発行日: 1966年
    公開日: 2006/10/31
    ジャーナル フリー
    ツナソ属(ジュート)植物の細胞分類学的研究 Iツナソ属の11種について, 核型分析をおこなった. 種子を濃硫酸で 10 分間処理して水洗し, ペトリ皿のろ紙の上にまき, 2-3mm の根端をエスクリン飽和溶液で 8~10° で2~3時間前処理して ,酢酸アルコール (1:1) で 30 分間固定し, 2% 酢酸オルセインと 1 規定塩酸 9:1 の割合の混合液に入れて少しあたためて 1 晩つけておく. 翌日 45% 酢酸で余分の色素を洗い, おしつぶす. 各種について染色体の長さを測定し, A~E に分けた (第1表). Corchorus pascuorum だけが 4 倍体で 2n=28 であるが, 他は 2 倍体で 2n=14 である. C. pascuorum の体細胞では正常の 28 のほかに 26 と 27 の染色体をもつものが見られたし, C. asplenifoliusでは 14 のほかに6 倍体である 42 の染色体も見られた (第2表). これはLanglet (1927) がpolysornatic とよんだものに相当し, Battaglia (1955) の新しい術語, 偽倍数体 (pseudo-polyploid) または Malheiros-Garde and Garde (1950) の Agmatoploid と一致する. 単相核型で A2 B2 D3 のように示すとAが 2, B が 2, D が 3 ある核型式を示すので, 11 種について核型式と分布を示した (第3表). これをみるとこの属は単に分岐的でなくさらに複雑な過程を経て進化したものと考えられる.
  • 滝本 敦
    1966 年 79 巻 939 号 p. 474-475
    発行日: 1966年
    公開日: 2006/10/31
    ジャーナル フリー
  • 吉田 精一
    1966 年 79 巻 939 号 p. 476-485
    発行日: 1966年
    公開日: 2006/10/31
    ジャーナル フリー
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