1.タバコ(
N. tabacum) の品種 Bright Consolution およびトウモロコシ (
Zea mays) の葉の 水溶性蛋白についてセファデックスG-100による ゲル〓過をおこなった. 分画された粗 Fraction 1 蛋白 (Fr-1) はRuDPカルボキシラーゼはもちろん, フォスフォピルビン酸 (PP) カルボキシラーゼ活性 も示した.
2. Fr-1溶液を用いて2つの酵素の性質を明らか にした. なかでも, 反応におよぼす温度の影響は両 酵素でいちじるしい差があり, PPカルボキシテー ゼは25°以上で短時間で失活した. RuDPカルボキシラーゼは温度変化に安定で, 40°に反応の適温が あった.
3. タバコの単位葉重あたりのRuDPカルボキシ ラーゼ活性は葉が最終葉長の約50%に生長したと き最大値を示し, その後は葉の成熟と共に低下した.
4. タバコ, トウモロロシともに単位葉重あたりの 両酵素の活性とFr-1含量との間には, ほぼ平行的 な関係がみられた.
5. トウモロコシの若い葉のPPカルボキシラー ゼ活性はタバコと同程度に低かった. しかし, 展開 終了時の葉についてみた場合, トウモロコシはタバコに比べ約15倍高かった. 同じ age の葉について 比較したとき, トウモロコシのRuDPカルボキシラーゼ活性は一般にタバコより低く40-70%であっ た.
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