日本腎臓学会誌
Online ISSN : 1884-0728
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48 巻, 2 号
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  • 斉間 恵樹
    2006 年 48 巻 2 号 p. 56-61
    発行日: 2006/02/25
    公開日: 2010/05/18
    ジャーナル フリー
  • 相澤 昌史, 林 佳代, 島岡 哲太郎, 山路 研二, 堀越 哲, 富野 康日己
    2006 年 48 巻 2 号 p. 62-66
    発行日: 2006/02/25
    公開日: 2010/05/18
    ジャーナル フリー
    目的: 糸球体濾過量 (GFR) の評価として内因性クレアチニンクリアランス (Ccr) が広く用いられているが, 蓄尿が不可欠なため, 蓄尿を必要としないGFRの推算式が検討されている。GFRの推算について, Kidney Disease Outcomes Quality Initiative (K/DOQI) のガイドラインにおいては, Modification of Diet in Renal Disease Study (MDRD) の式などが推奨されている。今回われわれは, 日本人において実測のCcrと各推算式, Cockcroft-Gault の式, 堀尾の式, MDRDの式によるCcr, GFRの比較検討を行った。
    対象・方法: 当院入院患者100例 (男性67例, 女性33例) において24時間蓄尿法によるCcrの測定と Cockcroft-Gault の式, 堀尾の式, MDRDの式を用いたGFRの推算を行い, 相関と正確度を検討した。
    結果: y: 実測Ccr, x: 推算Ccr, GFRとした回帰直線の式は, Cockcroft-Gault の式ではy=0.8165x+2.1229 (r=0.9415, p<0.0001), 堀尾の式ではy=0.7478x+1.6757 (r=0.9458, p<0.0001), MDRDの式ではy=0.8335x+4.4261 (r=0.9209, p<0.0001) であった。これらの式はいずれも強い相関が認められた。
    結論: Cockcroft-Gault の式が高い相関と正確度を示したが, 堀尾の式, MDRDの式もともに高い相関を示しており, 日本人においてもどの式を用いてもCcrの推定には有用であると考えられた。
  • 本間 正史, 豊田 雅夫, 宮内 雅晃, 山本 直之, 木村 守次, 丸山 真弓, 仁科 良, 谷亀 光則, 遠藤 正之, 堺 秀人, 鈴木 ...
    2006 年 48 巻 2 号 p. 67-73
    発行日: 2006/02/25
    公開日: 2010/05/18
    ジャーナル フリー
    症例は50歳, 男性。1987年に関節リウマチと診断された。以後, 関節病変の進行に対し, 非ステロイド性消炎鎮痛薬をはじめ auranofin, D-penicillamine, lobenzarit, salazosulfapyridine, bucillamine, actarit, mizoribine, methotrexate, sodium aurothiomalate などの各種抗リウマチ薬が投与された。2002年3月より持続性蛋白尿を認め, やがてネフローゼ症候群および腎機能低下を呈したため, 2004年2月に腎生検を施行した。光学顕微鏡所見としては血管壁や糸球体を中心にアミロイドの沈着を認めた。さらにメサンギウム増殖性変化と, 蛍光顕微鏡でメサンギウム領域にIgAの沈着, および糸球体係蹄壁に沿ったIgGの顆粒状沈着を認めた。電子顕微鏡学所見においてはメサンギウム領域と糸球体上皮下に高電子密度沈着物とアミロイド細線維を認めた。以上より, アミロイド腎症, IgA腎症, 膜性腎症の合併症例と診断した。組織学的所見の程度と経過から, ネフローゼ症候群や腎機能低下の進行の原因としては特にアミロイド腎症の関与が考えられた。
    関節リウマチには種々の腎障害を合併することが知られているが, 本症例のように組織学的に多彩な腎組織像を呈する関節リウマチの症例は稀であり報告する。
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