視覚の科学
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30 巻 , 1 号
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巻頭言
総説
  • 長谷部 聡
    原稿種別: 総説
    2009 年 30 巻 1 号 p. 3-8
    発行日: 2009年
    公開日: 2019/11/08
    ジャーナル フリー

    Vergence adaptationは臨床的にはprism adaptationとして知られているが,加齢,成長,疾病,疲労などに伴う外眼筋の張力変化に対して両眼単一視を保つためのホメオスタシスの一種と考えられてきた。しかし健常者を対象とした実験によれば,垂直,回旋方向のvergence adaptationは,むき運動やよせ運動に応じて,あるいはそれらの組み合わせに応じて,極性や程度の異なる順応を示すことが明らかになった。この柔軟かつ巧妙な神経学的な順応機能のおかげで,両眼視システムは,あらゆる注視方向や視距離においてその機能を最大限に発揮することができる。

原著
  • 中山 奈々美, 川守田 拓志, 山本 真也, 魚里 博
    原稿種別: 原著
    2009 年 30 巻 1 号 p. 9-11
    発行日: 2009年
    公開日: 2019/11/08
    ジャーナル フリー

    調節微動には周波数0.6 Hz未満の低周波成分(low frequency component)と1.0~2.3 Hzの高周波成分(high frequency component: HFC)がある。とくにこのHFCは眼疲労の尺度と考えられ注目されているが,これまでに瞳孔との関連を詳細に検討したものは少ない。そこで今回我々は,HFCと瞳孔径の関連について検討を行った。その結果,瞳孔径が小さいときにHFCが高値を示した。このことからHFCと瞳孔径の関連性が認められ,瞳孔径がHFCのボケの検出という調節補助機能に影響している可能性が示唆された。

  • 横山 翔, 洞井 里絵, 中村 英樹, 前田 征宏, 小島 隆司, 谷 照斌, 市川 一夫
    原稿種別: 原著
    2009 年 30 巻 1 号 p. 12-17
    発行日: 2009年
    公開日: 2019/11/08
    ジャーナル フリー

    目的:広角測定可能な超音波生体顕微鏡(ultrasound biomicroscopy: UBM)(KINSCAN)を使用し,従来直接測定が不可能であった毛様溝間距離(sulcus to sulcus: STS)測定の可否,STSと他の測定値との相関の有無につき検討した。

    方法:白内障手術前患者9名10眼に対し,UBMにてSTSを測定した。STSと水平角膜径,隅角間距離,前房深度,角膜曲率半径,眼軸長との相関関係を単回帰,重回帰解析を用いて検討した。

    結果:10眼すべてでSTS測定が可能であった。単回帰解析にてSTSと水平角膜径,隅角間距離とは相関を認めず,STSと前房深度,角膜曲率半径,眼軸長とは弱い相関を認めた。重回帰解析ではいずれの値とも相関を認めなかった。

    結論:新しいUBMを用いてSTSが直接測定可能となった。STSは他の測定値からの予測は難しく,直接測定が望ましいと考えられた。

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