視覚の科学
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31 巻 , 1 号
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巻頭言
総説
  • 矢野 澄男
    原稿種別: 総説 連載:3Dディスプレイの眼光学1
    2010 年 31 巻 1 号 p. 3-11
    発行日: 2010年
    公開日: 2019/11/08
    ジャーナル フリー

    本稿では,最近の三次元ディスプレイ技術を概説する上で,まず,実用化が進む両眼融合立体画像に関し主として問題になると思われる視覚疲労,フリッピングについて説明した。その上で,このような問題を避けるために研究開発されている新たな三次元画像表示方法である「超多眼」「高密度指向性」と呼称されている表示方法での研究伸展を述べた。これらを踏まえた上で,最近の三次元画像表示装置の研究開発に際して原理となる表示方法,すなわち三次元像表示のための光線の制御に関して概説した。更に,このような原理に基づき各所で研究開発がなされている装置を概説し,情報通信研究機構での研究開発例を紹介した。これらの表示装置による三次元画像表示方法を「光線像再生」方式と呼んでいるが,いずれも現在,実用化が進む両眼融合立体画像の問題点をも解決する三次元画像の表示方法でもあると見込まれている。

  • 角 友起, 岩本 義輝
    原稿種別: 総説
    2010 年 31 巻 1 号 p. 12-18
    発行日: 2010年
    公開日: 2019/11/08
    ジャーナル フリー

    サッケードは,視覚目標を視力の高い網膜中心窩で捉えるための急速眼球運動である。中心窩は小さいためサッケードには高い正確さが求められる。この正確さを支えるのが,サッケード適応と呼ばれる運動学習の仕組みである。サッケード適応は,運動のエラーに関する視覚情報によりドライブされる。適応の実験的誘発にはサッケード中にターゲットを移動させる方法(McLaughlin paradigm)が広く用いられ,適応の多くの性質が明らかにされてきた,近年は,サッケード適応の神経機構に関する研究が進展し,小脳虫部皮質が可塑性の場として注目されている。しかし,随意運動学習における教師の役割を果たす神経信号に関してはこれまでほとんど知見がなかった。本総説では,サッケード適応に関する現在の知見を簡単にまとめた後,中脳上丘電気刺激を用いたサッケード学習信号に関する筆者らの研究を紹介する。

原著
  • 三田 哲大, 原 平八郎, 可児 一孝, 田淵 昭雄
    原稿種別: 原著
    2010 年 31 巻 1 号 p. 19-25
    発行日: 2010年
    公開日: 2019/11/08
    ジャーナル フリー

    目的:心理物理学において,対数視力は正規分布になるといわれている。我々は1個体における視力の変化を評価する統計学的な手法を考案した。

    方法および結果:対数視力と標準偏差はロジスティック回帰分析により計算された。視力の変化はχ2検定で評価した。この評価法を確認するために,対象は正常成人1名とした。完全屈折矯正では対数視力0.368±0.021,+0.5Dを加えた不完全屈折矯正では対数視力0.243±0.016であり,統計学的に視力の低下があると判定した。

    結論:今までは科学的な手法により1個体における視力の変化を評価できなかった。しかしながら,我々はロジスティック回帰分析により,対数視力±標準偏差を求め,永井らが考案した統計学的有意差検定を使用することで評価した。

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