視覚の科学
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34 巻 , 3 号
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巻頭言
総説
原著
  • 片岡 嵩博, 村田 あずさ, 井藤 麻由香, 磯谷 尚輝, 洞井 里絵, 横山 翔, 小島 隆司, 吉田 陽子, 中村 友昭, 市川 一夫
    原稿種別: 原著
    2013 年 34 巻 3 号 p. 80-85
    発行日: 2013年
    公開日: 2019/11/22
    ジャーナル フリー

    目的:調節による毛様溝間距離および水晶体の変化などを超音波生体顕微鏡(UBM)を用いて測定する。

    方法:屈折異常以外に眼疾患のない11名11眼(27.7±3.1歳,22~33歳)の左眼(非観察眼)に遠見矯正ソフトコンタクトレンズを装用し,仰臥位にて1.9m上方の天井に設置した視標を固視させた。この状態を「非調節時」,左眼に数種類の凹レンズを負荷して固視した状態を「調節時」とし,各状態での右眼の前眼部の変化を,広角走査により前眼部全体を撮影可能なUBM(VU-MAX-II)を用いて観察,各項目の解析を行った。

    結果:非調節時と比べて最大負荷の−6D負荷時では平均毛様溝間距離は0.17±0.12mm小さくなり,水晶体厚は0.27±0.1mm厚くなった。前房深度は0.17±0.06mm短くなった。水晶体中心部の前面曲率半径は2.28±0.98mm小さくなり,後面曲率半径も1.23±0.66mm小さくなった。各項目で有意な差を認めた。

    結論:広角測定が可能なUBMにより毛様溝間距離および水晶体などの変化量が測定できた。

  • 金澤 正継, 魚里 博
    原稿種別: 原著
    2013 年 34 巻 3 号 p. 86-90
    発行日: 2013年
    公開日: 2019/11/22
    ジャーナル フリー

    目的:健常若年者を対象に,周辺視野のグレア光がコントラスト感度に与える影響を検討した。

    方法:健常若年者13名を対象にコントラスト感度を測定した。使用機器は,コントラストグレアテスターCGT-2000(タカギセイコー社)を用い,背景輝度は明所(100 cd/m2)および薄暮(10 cd/m2)とした。グレア光はM(40,000 cd/m2)およびH(100,000 cd/m2)の条件とし,視角12°の位置から照射した。測定方法は,両眼開放にて完全屈折矯正眼鏡を装用させて行い,グレア光なし,グレアMおよびグレアHの3群間におけるコントラスト感度の変化を比較した。

    結果:明所では,3群間の測定の結果,コントラスト感度に変化がみられなかった。薄暮では,グレア光なしおよびグレアMと比べて,グレアHのときに低下を認めた(ANOVA, Scheffé, p < 0.05)。

    結論:健常若年者であっても,薄暮視において周辺視野のグレア光が強くなった場合,コントラスト感度は低下することが明らかとなった。

  • 山本 昇志, 澤邉 暢志, 山内 泰樹, 津村 徳道
    原稿種別: 原著
    2013 年 34 巻 3 号 p. 91-99
    発行日: 2013年
    公開日: 2019/11/22
    ジャーナル フリー

    本論文では,再現物体の鏡面反射成分と拡散反射成分の視差角を変化させた立体表示を用いて,鏡面反射成分に対する知覚の変化を主観的に評価した。この実験において,我々は拡散反射と鏡面反射がともに二次元または三次元で再現可能な表示システムを使用した。三次元表示(3D)については,人間の眼の融像範囲を考慮して,物体の拡散反射と鏡面反射の視差角を輻湊運動が起こりにくい視差角と輻湊運動が起こる視差角で変化させ,鏡面反射成分の知覚量を比較している。これら表示方法を変化させた評価結果において,輻湊運動が起こりにくい視差角では二次元表示(2D)と3Dで鏡面反射成分に対する知覚量に顕著な差はみられなかった。一方,輻湊運動が起こる視差角では2Dより3Dの方が鏡面反射成分に対する知覚量が増すことが明らかになった。更に,拡散反射と鏡面反射のコントラストを様々に変化させた場合でも,輻湊運動が起こる視差角では3Dの方が鏡面反射成分に対する知覚量が増すことを明らかにした。

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