視覚の科学
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34 巻 , 4 号
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巻頭言
総説
  • 不二門 尚
    原稿種別: 総説
    2013 年 34 巻 4 号 p. 115-123
    発行日: 2013年
    公開日: 2019/11/22
    ジャーナル フリー

    ミクロな視点から見た眼光学として,両眼波面センサーを用いた輻湊・調節の解析に関する基礎と臨床応用,および補償光学(AO)眼底カメラの臨床応用に関して紹介した。マクロな視点としては,人工網膜の視覚リハビリテーション法に関して述べた。これからの眼光学研究は,コンピュータのハードおよびソフトの進歩,受光素子などのデバイスの進歩を基礎に,画像解像度の向上を追うミクロな視点と,脳科学に基づく視覚系のメカニズム解明によるマクロな視点の両輪が必要と考えられる。

原著
  • 大庭 紀雄, 中尾 久美子, 大庭 彩子, 野原 尚美, 山本 欽一
    原稿種別: 原著
    2013 年 34 巻 4 号 p. 124-133
    発行日: 2013年
    公開日: 2019/11/22
    ジャーナル フリー

    視覚科学の動向を俯瞰することを目的として,文献データベースScience Citation Index-Expanded(Web of Science)に2013年6月アクセス,最近30年間(1983~2012年)に発表された471,283論文の書誌事項,研究分野,発信国および被引用度数を調べた。論文生産量は経年的に増加した。生命科学系の専門分野がかかわる生物学的研究,眼科学が主体の臨床的研究が一定のシェアを占めてきたが,1990年代には情報科学や画像工学の発展に呼応した理工学技術的研究が隆盛になった。主要研究分野の主題や高頻度被引用論文からみた近年の重点課題は,基礎研究では高次視覚の神経生理学的メカニズム,応用研究では視覚モデリングや神経画像分析,臨床研究では加齢疾患の治療である。論文生産実績は,1990年代後半から中国,韓国,台湾,トルコ,インド,ブラジルが急成長してきた。

  • 西田 浩聡, 福田 一帆, 内川 惠二
    原稿種別: 原著
    2013 年 34 巻 4 号 p. 134-147
    発行日: 2013年
    公開日: 2019/11/22
    ジャーナル フリー

    1,2型2色覚者はそれぞれ網膜状のL錐体,M錐体を欠損し,赤緑方向の色弁別ができないにもかかわらず,日常的には赤や緑の色名も使っている。本研究では,2色覚者の3色覚者的なカテゴリカルカラーネーミングがどのような視覚的手掛かり使って可能であるのかを明らかにするために,刺激呈示条件を制限してカテゴリカルカラーネーミング実験を行った。その結果,2色覚者は実際の色票を観察すると3色覚者と同様なカラーネーミングをするが,刺激をモニター上に呈示したり,小視野や短時間呈示にすると赤緑方向の色名の区別が劣化し,更に刺激の等輝度呈示では全く色名を混同してしまうことが示された。この結果から2色覚者は色票の輝度(明度)を重要な手掛かりとし,3色覚的なカテゴリカルカラーネーミングを行っていることが明らかとなった。

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